TOEIC400点を超えられない人へ|400点未満なら公式問題集より基礎やり直しが最短ルート

英語・TOEIC
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はじめに

どうもこんにちは。

  • 会社から「TOEIC受けろ、スコア出せ」と言われている社会人
  • ずっと300点台をウロウロしている人
  • そもそも英語が嫌いになりかけている人

そんな人向けに、
**「TOEIC L&R400点を超えるまでに実際にやったこと」**を、かなり本音寄りで書いていきます。

きっかけは「昇進させられない」という一言だった

昔の私は完全にこんな感じでした👇

  • 残業平均21時まで
  • 技術職だから「英語メインの仕事じゃないし」とか言い訳
  • TOEICはノー勉で受けて、300点台をさまよう

今振り返ると、
「いや、それで点数上がるわけないだろ」という状態です(笑)

そんなある日、会社でTOEIC IPテストを受けて、
後日 総務から結果票が配られました。

その紙を机にそっと置きながら、上司がひと言。

「もうちょっと点取れないと、昇進の候補として推薦できないんだよね」

……あ、そう。

カッチーーーンですよね。

  • 「いやいや、こんだけ実務頑張ってるのに」
  • 「英語一つで昇進遠のくって何?」

って、正直めちゃくちゃムカつきました。

その一方で、心のどこかではわかってたんですよね。

「TOEICから逃げてるのは自分だな」と。

当時、その上司のスコアが600点くらいだったので、

「じゃあ、あんたより上の点数取ったるわ」

と、変なスイッチが入りました。
結果的にそれがきっかけで TOEIC700点台まで取り
その後の 転職&年収アップにもつながったので、
今では「英語やっておいてほんと良かった」と思っています。

結論:TOEIC L&Rで400点未満なら、TOEIC問題集をやってる場合じゃない

ちょっときつめのことを先に言います。

TOEIC L&Rを受けて400点未満なら、今はTOEICの勉強をするべきじゃないです。

なぜかというと、

  • 文法
  • 単語
  • 中学英語レベルの基礎

このあたりが圧倒的に足りていない状態だからです。

ここを受け止められるかどうかで、
400点突破までのスピードが本当に変わります。

なぜ「400点ライン」が基準なのか?

TOEIC L&Rで400点未満というのは、ざっくり言うと、

  • 中学英語がかなり怪しい
  • 文の構造がほとんど追えない
  • 単語も文法も「なんとなく」でやっている

という状態であることが多いです。

この状態でいきなり、

  • 模試を解きまくる
  • パート別対策本を買いまくる
  • 解説を読んでもよく分からず萎える

…というループに入ると、
時間もお金もメンタルも消耗するだけ になりがちです。

だから一度、開き直りましょう。

「今の自分には、TOEICの前に“中学〜高校の基礎”が必要なんだな」

と割り切った人から、スコアが伸びていきます。

400点を超えるためにやることは【たった2つ】

じゃあ、何から始めるか?

やることはシンプルで、この2つだけです。

  1. 英文法の復習(中学〜高校の総ざらい)
  2. 英単語の復習(頻出単語の「見た瞬間に分かる」レベルまで)

ここだけに集中すれば、
TOEICの問題集をやらなくても400点は普通に超えます。

それぞれ、実際に私がやった方法も含めて紹介します。

1. 英文法の復習|中学〜高校レベルを一冊で総ざらい

① 教材は「一冊で中学〜高校まで復習できるタイプ」を選ぶ

どの本でもいいですが、条件はひとつ。

中学〜高校レベルを“通しで”復習できる文法書

  • レベル別に細かく分かれているもの
  • 難しい構文ばかり載っている本

よりも、基礎を一気に通しで確認できる本が良いです。

わたしが実際に使用したものはこちら↓

ゼロからスタート英文法 ターゲット1900

② まずはサクッと1周目:気になったところだけメモる

やり方としては、こんな感じがおすすめです👇

  1. とりあえず1周、流し読みしてしまう
  2. 「ここ曖昧だな」「なんとなくで理解してたな」というところに
    どんどんチェックを付けていく
  3. そのページの余白やノートに「疑問」「モヤモヤ」をメモしておく

この1周目は時間をかけなくてOKです。

「完璧に理解する」のが目的ではなく
「自分がどこでつまずいているかを可視化する」ための周回

だと思ってください。

③ 2周目:分からないところは全部ChatGPTに聞く

2周目からが本番です。

1周目で「わからない」とマーキングしたところを、
1つずつChatGPTに投げていきます。

聞き方例:

この英文法の説明がよく分かりません。
中学生にも分かるレベルで、日本語で説明してください。
例文:
If I were you, I would change my job.

ポイントは、

  • 「どこがわからないのか」をそのまま書く
  • 日本語で聞いてOK
  • 図や例文を増やしてもらうのもアリ

ということです。

本だけだとモヤっとした説明でも、
ChatGPTに聞くと別の言い方で何回でも説明し直してくれるので、
「腑に落ちるまでしつこく聞ける」のが強みです。

④ 3周目〜:例文を見て「意味を意訳できるか」を確認

3周目からは、

  • 教科書の例文を見て
  • 日本語の意味をスラスラ言えるか(直訳じゃなく意訳レベルで)

を意識して進めます。

  • 「なんとなく雰囲気で」じゃなく
  • 「主語・動詞・目的語・修飾がちゃんと追えるか」

を毎回チェックしましょう。

⑤ 何周やるか?→「エビングハウスの忘却曲線」を前提に“しつこく”

「10周くらいしてください」と書いてましたが、
実際のところ回数はどうでもよくて、

「あ、この本の内容、ほぼ全部頭に残ってるな」

と思えるまで周回するのがゴールです。

人間は忘れる生き物なので、
エビングハウスの忘却曲線的に、1回や2回ではまず定着しません。

↓こんな感じで復習することで100%維持に定着できるってわけですね。

  • 1周目:全体の地図を掴む
  • 2周目:分からないところを質問して潰す
  • 3周目以降:抜けているところを埋める作業

この感覚で「もう覚えたでしょ」と思った頃に、
あと2〜3周してみてください。それでちょうどくらいです。

2. 英単語の復習|ターゲットは「見た瞬間に意味が出る」状態

次にやるのが 英単語の復習 です。

① まずは1冊「軸になる単語帳」を決める

例で言うと「ターゲット1900」ですね。

いきなり1900語がきつい場合は、一段階やさしい単語帳から始めて、

「簡単な単語帳で基礎を固める → ターゲット1900に戻る」

というルートでもOK。

大事なのは、あちこち浮気せずに「これ!」と決めた1冊をやり込むことです。

わたしが実際に使用したものはこちら↓

ゼロからスタート英文法 ターゲット1900

② 周回のゴールは「見出し語を見た瞬間に意味が出る」こと

最初の目標はシンプルです。

単語を見た瞬間に、日本語の意味がスッと出るレベル

を目指してください。

  • 例文まで完璧に覚えなくてOK(最初は)
  • 派生語や類義語も、最初は見なくてOK
  • まずは見出し語だけに集中

「なんとなく見たことある」ではなく、
0.5秒以内に意味が出るかどうか を自分に問いかけながら進めます。

③ 音声も必ず一緒に使う

可能であれば、単語帳の音声もセットで使いましょう。

目指すのはこの2パターンです。

  1. 音声だけ聞いて意味が分かる
  2. 単語を見て意味が分かる

具体的な練習イメージ:

  • 通勤中:音声だけ流して「意味を頭の中で答える」
  • 帰宅後:本を開いて「見出し語を見て意味を答える」

この2つをセットで繰り返すと、
リスニングの土台も一緒に鍛えられます。

④ 何周やるか問題 → 「自分でも引くくらい回す」

自分の場合、ターゲット1900を「100周以上」しています。
かなりガチですが、そのくらいの“しつこさ”がむしろ正解です。

  • 最初の10周くらい:正直あまり覚わらない
  • 20〜30周目くらい:だんだん「知ってる単語」が増えてくる
  • それ以降:知らない単語だけに絞って周回できる

ここまで来ると、
TOEIC600手前くらいまではその1冊だけで行ける 感覚になります。


1日の勉強スケジュールのイメージ(社会人向け)

「とはいえ、仕事忙しいんだが?」という人向けに、
現実的な勉強スケジュールの一例を置いておきます。

平日(合計1〜1.5時間)

  • 通勤・移動中(20〜30分):
    → 単語帳の音声のみを聞いて、意味を頭の中で答える
  • 帰宅後(30〜40分):
    → 文法書を1〜2ユニット読み+チェック
  • 寝る前(15〜20分):
    → 単語帳をパラパラ見ながら「今日覚えた単語」の復習

休日(合計2〜3時間)

  • 文法:平日の続き+2〜3ユニット分をまとめて復習
  • 単語:平日の取りこぼしを拾う
  • 余裕があれば:簡単なTOEIC形式の問題を少しだけ解いてみる

このペースを 3ヶ月〜6ヶ月 続けるだけで、
TOEIC400点の壁は普通に越えていけます。

400点を超えたら、TOEICの勉強を「再開」すればいい

ここまでやって、

  • 文法書を一冊しつこくやり込む
  • 単語帳も「知ってる単語が多い」状態まで持っていく

この土台ができれば、
ここで初めて「TOEICの公式問題集」や「パート別対策」に戻ってきてOKと思っています。

  • Part5(文法)の正答率が一気に上がる
  • 長文を読んだときの「分からない単語の多さ」が激減する
  • リスニングで「何言ってるかマジで分からん」が減る

つまり、

「同じTOEIC教材でも、“基礎固め前”と“基礎固め後”では、見える世界がまったく違う」

ということを実感できるはずです。

TOEIC400点を超えると、世界がけっこう変わる

実際に私自身、

  • 300点台から
  • 基礎やり直し&単語帳周回

を体験してきました。

この基礎固めでの400点、漠然とTOEIC対策で400点では見える世界が違います。

いや、後者では何ができていて何ができていないかがブレッブレでしょう。いずれ頭打ちです。

まとめ|TOEIC400点を超えたいなら、遠回りに見える「基礎固め」が最短ルート

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • TOEIC L&Rで400点未満なら、「TOEICの問題集」よりもまず基礎固め
  • 「自分は基礎が足りてない」と受け止めた人ほど、スコアの伸びが速い
  • やるべきことは2つだけ:
    1. 中学〜高校レベルの英文法を一冊で総ざらい
    2. 単語帳を「見た瞬間に意味が出る」レベルまで周回
  • 文法書は、とりあえず1冊をボロボロになるまで回す
  • 単語帳は、音声も使って「音+文字」で覚える
  • 基礎を固めれば、TOEIC400点は“副産物”としてついてくる

「TOEICの勉強なんてしてる場合じゃない」というのは、
「まずは英語の土台を作ってしまった方が、結果として早い」という意味です。

もし今、300点台でモヤモヤしているなら、
一度TOEIC問題集から距離を置いて、
中学英語と単語帳に戻る勇気を持ってみてください。

数ヶ月後にスコアシートを見て、
「あ、ほんとに超えた」とニヤニヤする未来がきっと来ます。

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