転職を失敗する人は、だいたいエージェント選びで失敗している
ども。
この記事は、実際に私が3回転職した経験+技術系特化エージェントの支店長クラスから聞いた話をもとに書いてます。
転職って、多くの人がこう考えますよね。
「とりあえずリクルートとかパーソルのエージェント登録しとけばいいっしょ」
……で、そのままよく分からない求人に乗せられて、
いまいちピンとこないまま選考落ちまくって、
最後はよく分からない企業に「まあここでいいか」で入っていく。
それ、ほぼエージェント選びの時点で負けてます。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】転職市場の勢力図:ほぼ2社が入口を押さえている現実
まず、今の転職市場のざっくり構造から。
多くのケースは、こうなってます👇
大手企業 → リクルート or パーソルキャリア → その他エージェント
これま?
つまり、
- 企業が求人を出す
- まず大手総合エージェント2社に流れる
- そこからカバーしきれない部分を、特化型エージェントが拾う
という形になっているんです!!!オーマイゴッド!!
私が技術系専門エージェントの支店長クラスに担当してもらっていたときも、
面接のあとフォローで「どうでした?」と聞いたり
書類選考の感触を聞く
たびに、この2社の名前がほぼ毎回出てきました。
「あー、そこは元々リク〇ート経由で入ってる案件なので確認しますね」
「あの会社はパー〇ルが入口握ってるんで、うちは技術人材だけ紹介してる感じですね」
みたいな会話が普通に出てくるわけです。
要するに、
入口はほぼ2社が握ってる。特に大手は。
これが前提条件です。
「なんか違う求人ばっかり出される」現象の正体
じゃあ、なぜそれでも他のエージェントが存在しているのか。
答えはシンプルで、
2社だけでは、ミスマッチが多すぎてカバーしきれないからです。
ちょっと想像してみてください。
- リク〇ートやパー〇ルに入社してくる人の多くは、ガチガチの理系・技術バックグラウンドか?
否!!ですよね。
もちろん一部はいますが、母数としては圧倒的に文系総合職がメインです。
そんな彼らが、
- 電気・制御
- 機械設計
- 生産技術
- インフラエンジニア
- 組み込み開発
- Webエンジニア
- サーバーエンジニア
- セキュリティエンジニア
などなど、ド技術職の職務内容を完璧に理解してるか?と言われたら、
さすがに無理があります。
「ん?これ、俺の経験と全然違くない?」と思ったことない?
転職エージェントを使ったことがある人なら、一度はこう思ったことがあるはずです。
「ん?この求人、なんか俺の経験とズレてない?」
「そもそもこれ、受けていいレベルなの?条件だけ合ってるだけじゃない?」
これ、担当があなたの職種を理解できていないパターンがかなり多いです。
そんな状態で、よくあるセリフがこれ👇
「とりあえず受けてみませんか?まず受けてみてマッチすれば通ると思いますので」
いや、「とりあえず」で人生の数年を賭ける転職先は選ばないでしょ?って話です。
特化型エージェントが存在する本当の理由
じゃあ、なぜ特化型エージェントが存在するのか。
それは、
総合型だけでは、専門職のマッチングがどうにもならないからです。
技術系特化のエージェントだと、
- 担当者自身が元エンジニア
- もともとメーカー出身
- 自分も転職で同じような道を通ってきた
みたいな人が普通にいます。
彼らは、例の2社のような大手総合とこういう関係になります👇
「このポジションなら、あの人がピッタリですよ」
「この要求事項なら、この候補者を出しておきたいです」
つまり、
- 企業側の求人の中身も理解していて
- 候補者側のスキルも具体的にイメージできる
状態でマッチングしてくれるわけです。
実際に私を担当いただいた方も前職は某大手メーカ機械設計職の方でした。
ITエンジニアの転職なら【TechGO(テックゴー)】エンジニアこそ総合型だけに任せたらダメ
特に注意してほしいのが、さきほど挙げたエンジニア系の人たちです。
- ITエンジニア
- 組み込み・制御
- 電気・機械設計
- 生産技術・設備エンジニア
- 品質保証・解析系
このあたりの人たちが、総合型エージェントだけで転職しようとすると、
「職種名だけ合ってて、中身大ハズレの求人」
を大量にぶつけられるリスクが高くなります。
大量に送られてくる求人をひたすら捌くって経験、ありません??
なぜなら、担当の多くは文系出身で、技術職の“本当のしんどさ”や“ノウハウの価値”を細かく理解していないから。
- 「PLC触って装置立ち上げしてました」と
「量産設備立ち上げまでやってました」は、世界が違う - 「AWSちょっと使ってました」と
「クラウド基盤設計して運用まで回してました」も、全然別物
でも、分からない人から見ると全部 “エンジニア” でくくられてしまう。
だから、
エンジニアは総合型オンリーはマジで危険。
最低でも1社は特化型エージェントを混ぜるべき。
と言いたいわけです。
これから転職する人が取るべきエージェント戦略
じゃあ、どうすればいいのか。
ここが一番大事なので、シンプルにまとめます。
戦略① 総合型+特化型を“併用”する
- 総合型(リクルート/パーソルなど):求人数の母数を確保
- 特化型(技術系・業界特化):求人の質とマッチ度を確保
この両方を使って、情報を取りに行く側に回るのが鉄板です。
戦略② 担当者を“選ぶ側”の意識を持つ
- 「とりあえず受けてみませんか?」ばかり言う担当
- 求人票以上の情報を全然持ってこない担当
- あなたの職歴を浅くしか理解しようとしない担当
こういう人に人生預ける必要はゼロです。
担当がイマイチなら、普通に担当替え or エージェント替えしてOK。
転職エージェントは、あなたの上司じゃないし、教師でもないです。
ビジネスパートナーなので、「合わない」と思ったら変えていい。
戦略③ 一度挫折した人ほど、特化型エージェントに相談してみる
- すでに総合型で転職活動して、心折れた人
- 「なんか求人の質微妙だな」と感じてる人
こういう人は、一度特化型エージェントに話を聞いてみてください。
「あなたの職歴なら、この辺の企業がターゲットですよ」
「まずこのスキルと実績を積めば、大手グループも狙えますよ」
みたいな具体的なロードマップが出てくることが多いです。
正直、
「最初からここに来とけばよかったやん…」
ってなるパターン、わりとあります。
まとめ:魔法のエージェントは存在しない。でも選び方を間違えなければ詰まない
最後に、ちょっと毒を残したまままとめます。
- 転職を失敗する人は、エージェント選びから失敗している
- 今の転職市場は、入口をほぼ2社が握っている構造
- 総合型エージェントは専門職でのミスマッチが起きやすい
- エンジニアは特化型エージェントを併用する
- 「誰に相談するか」を間違えなければ、転職の成功率は普通に上がる
「転職うまくいきませんでした…」という人の話をよくよく聞くと、
そもそもスタート地点の“エージェント選び”から事故ってることが本当に多いです。
これから転職を考えている人、
一度転職活動で挫折した人は、ぜひ一回立ち止まって、
「自分は誰にキャリアの相談をしているのか?」
ここから見直してみてください。
転職はガチャじゃなくて、戦略ゲーです。
味方(エージェント)を間違えなければ、難易度はだいぶ下がります。



この記事へのコメント