はじめに
ども。
- 会議設定したけど、何話せばいいか分からない
- 「提案して」と言われたけど、何を準備すればいいか分からない
- 「報告会の資料はパワポで」と言われたけど、どう作ればいいか分からない
- せっかく作ったのに、毎回「パワポ分かりにくいね」と言われる
そんな経験、ありませんか?
そんなあなた!!!!!!
分かります分かります。
これ、センスじゃなくて「見てきたパワポの量と場数」でだいぶ変わってくる世界なんですよね。
私はこれまで、
- 社長報告
- 役員報告
- 各種プロジェクト報告会
などで何度も報告する側もやりましたし、
他人の報告を聞く側も散々やってきました。
さらに、
- パワポにやたら厳しい上司
- 「そのスライド意味分からん」と遠慮なく言ってくる役員
からボコボコに血祭にされてフィードバックをもらってきた結果、
「これは守っておいた方がいい」というパワポの鉄則が見えてきました。
結論から言います。
パワポはシンプルでいい。
むしろシンプルじゃないと伝わらない。
- パワポが分かりにくくなる典型パターン
- 誰でも今すぐマネできる「シンプルパワポ」の作り方
- 社長・役員・管理職に刺さるための考え方
を、具体的に解説していきます。
なぜあなたのパワポは「分かりにくい」のか
まず、よくあるパターンから。
- スライド1枚に情報を詰め込みすぎ
- 色をたくさん使いすぎ
- 背景に凝りすぎて、肝心の文字が読みにくい
- 文字だらけで、図・グラフ・写真がない
- 「このスライドで何を言いたいのか」が一瞬で分からない
こういうパワポは、作っている本人は「ちゃんと全部説明しよう」と思っているのですが、
聞いている側からすると「情報の洪水」でしかないことが多いです。
パワポは、
「全部を載せる場所」ではなく、
「伝えたいことだけを並べる場所」
と割り切った方がうまくいきます。
鉄則1:パワポはシンプルでいい(むしろシンプルじゃないとダメ)
まず大前提。
パワポはシンプルでいいです。
- ごちゃごちゃいろんなカラーを使って「オシャレ」にしない
- 余計な装飾やアニメーションを盛り込まない
色を増やすほど、線を増やすほど、
聞き手の脳みそはどこを見ればいいか分からなくなります。
情報が多いと「頑張って作った感」は出ますが、
「分かりやすさ」とは完全に逆方向です。
こんな感じ↓


鉄則2:まずはExecutive Summary(エグザマ)を作る
次に大事なのがこれ。
Executive Summary(エグザマ)を最初に作る。
エグザマとは、簡単に言うと
- この資料で言いたいこと
- 提案・報告のポイント
- 結論と要点
を1〜2枚にギュッとまとめたスライドです。
理想は、
エグザマだけ読めば、
「何を報告したいのか」「何を決めればいいのか」がサクッと分かる
という状態。
社長や役員クラスは、
全スライドを1枚ずつ丁寧に読むほど暇ではありません。
だからこそ、
- 一番最初に概要(エグザマ)
- その後ろに詳細スライド
という構成にしておくと、
**「忙しい人に優しいパワポ」**になります。

鉄則3:伝えたいことだけ伝える(文字は削って、図と色で勝負)
ここも超重要なポイント。
絵・図・写真・グラフを使って、文字を極力減らす。
やりがちなのが、
- スライドの半分以上が文字で埋まっている
- 説明文を全部スライドに書いてしまう
というパターン。
説明文は口頭で話せばいいんです。
スライドには、
- 結論
- ポイントとなるキーワード
- 図・グラフ・写真
だけ置いておけば十分です。
色のルール:使う色は「最大3色」まで
色に関してもルールを決めておきます。
- 同じパワポの中で、
グレー・黒以外の色は“最大3色まで” - 基本:強調色は 赤と青 に絞る
- 強調したい箇所だけ色を付ける
- それ以外は黒かグレーで統一
色が多い資料は、
- 作っている本人「カラフルでいい感じ」
- 見ている相手「どこが大事か全然分からない」
というズレを生みます。
鉄則4:プラス・マイナスは色で統一する
色を使うときのもう一つのポイント。
プラスは青、マイナスは赤
に全部統一しましょう。
- コストダウン → 青
- コストアップ → 赤
- 良い傾向 → 青
- 悪い傾向 → 赤
というように、「色と意味」を完全に対応させておきます。
スライド全体でこのルールを徹底すれば、
見る側は
- 「赤は悪い方」
- 「青は良い方」
と無意識に認識できるので、
パッと見の理解スピードが一気に上がります。

鉄則5:結論は一番最初に持ってくる
そして、これも超大事なポイント。
結論は最初に言う。
日本人は特に、
- 背景説明
- 経緯説明
- 困っていること
- 調査内容
をひたすら説明して、最後に
「で、結論としては○○です」
と持ってくるパターンが多いです。
英語圏の資料やスピーチでは、
ほぼ必ず最初に結論を言います。
- 「今日は○○という提案をしに来ました」
- 「結論から言うと、△△をやめて□□を始めるべきです」
と最初に言っておけば、
その後の説明が頭に入りやすくなります。
スライド1枚につき「結論は1つ」
さらにもう一歩踏み込みます。
スライド1枚につき、「そのスライドで伝えたい結論は1つ」だけにする。
- パワポが10枚あるなら、結論も10個
- 各スライドのタイトル部分に「結論」を書く
- 10枚のタイトルだけ読んでも、ストーリーが理解できるようにする
これができている資料は、
正直、中身の細かいところを見なくても筋が通っているのが分かります。
そして質問が来たときにどうしても出したい内容は「APPENDIX」にしてください。
時間は書けずにペタっと張り付けるだけでいいです。

結論を言った瞬間に質問してくる人への対処
ありがちなのが、
- 「結論は〜です」と最初に言った瞬間
- 「いや、それはさ…」と細かい質問をしてくる人
こういう人には、ニコッとしながらこう言いましょう。
「詳細はこれからご説明しますので、少しだけお時間ください😊」
先に全部説明してから結論を言っても、
結局同じタイミングで同じ質問が飛んできます。
だったら最初に結論を出して、筋の通った説明でねじ伏せる方が楽です。
シンプルすぎて不安?大事なのは「万人受け」する分かりやすさ
ここまで読んで、
- 「いや、これだとシンプルすぎない?」
- 「もっと色を使って、もっと装飾したい」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、デザインにこだわるのが悪いわけではありません。
ただ、最後にこれだけはハッキリ言っておきたいです。
役員や管理職は、
あなたのパワポを“丁寧に読み解くほど”暇じゃない。
そうなんです。
- 「自分としてはここの色に意味があって…」
- 「ここはあえてこういう言い回しにしていて…」
みたいな自己満足ポイントは、
ほぼ確実にスルーされます。
大事なのは、
- 誰が見ても同じように理解できる
- 読み込まなくても、一目で「言いたいこと」が分かる
- 決裁者が「結局どうしたいの?」と聞かなくて済む
という、**“万人受けする分かりやすさ”**です。
まとめ:自己満パワポにさよならして、伝わる資料だけ作ろう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- パワポは「頑張って作り込む」より シンプルであることが正義
- Executive Summary(エグザマ)を最初に作り、概要を1〜2枚にまとめる
- 絵・図・写真・グラフを使い、文字は削る方向で考える
- 色はグレー/黒+2色(赤と青)くらいに抑える
- プラスは青、マイナスは赤など、色の意味は統一する
- スライド1枚につき、結論は1つだけ
- 結論は最後ではなく最初に持ってくる
- 役員・管理職は暇じゃない。自己満パワポは全カットでOK
パワポの上手さ=話の上手さ、ではありません。
ただ、
「この人の資料はいつも分かりやすい」
と思われるだけで、
あなたの評価は確実に上がります。
今日からぜひ、
- まずエグザマを作る
- 色を減らす
- 1スライド1メッセージ
この3つだけでも意識して、
“伝わるパワポ”を量産していきましょう💪
おまけ:色だけ変えればこんなに変わる


もしほしい方いればコメントいただければと思います



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