この記事の対象になる方
- 第二種電気工事士、第一種電気工事士の取得を検討している人
- 電気工事士の仕事内容を知りたい人
- 電気系資格で転職やキャリアアップを考えている人
はじめに
結論から言うと、電気工事士そのものを「やめとけ」とは思いません。
ただし、現場作業や休日出勤が苦手な人、見習い期間から高収入を求める人には、
合わない可能性があります。
また、電気工事士は勤務先や担当する工事によって、働き方やしんどさが大きく変わります。
| 項目 | 電気工事士の実態 |
|---|---|
| 体力的にきつい? | 現場作業なので楽ではないが、工事内容によって差がある |
| 給料は安い? | 見習い期間は低めだが、経験や担当範囲によって上がる |
| 危険な仕事? | 感電や高所作業のリスクはあるが、安全対策をして作業する |
| 休みは少ない? | 工場や店舗では休日工事が発生することがある |
| 将来性はある? | 求人需要があり、保全や施工管理にも経験を活かせる |
| やめた方がいい? | 仕事そのものより、本人の適性と会社選びによる |
皆さん、どうもこんにちは!
電気系の資格として、最も知名度の高い資格といえば、「電気工事士」ですよね。
第二種電気工事士と第一種電気工事士は、電気の仕事を始めるうえで代表的な資格といえます。
また、「未経験から電気屋として働きたい!」という方にとって、
第二種電気工事士は登竜門として人気の高い資格です。
ただ電気工事士は「やめとけ」と言われることがあったり、またはネットやSNSでその記事を見かけます。
果たして、ほんとうにそうなのか、、、、

この記事では、大手JTCで電気や制御に携わってきたエンジニアの筆者が、
「電気工事士がやめとけと言われる理由は本当か?」
という点について、独断と偏見で解説していきます!

電気工事士は「やめとけ」と言われる理由7選
ここでは理由を紹介しますが、その前に。。。
「実は”やめとけ”なんていうのはうそですよ~」
「これで解決です!!」
「高年収!!」

という内容にしてしまったら、わざわざ
「工務保全や生産技術として実際に電気工事、制御工事に立ち会ってきた筆者」
が書く必要性がなくなってしまうので、
電気工事の実態をできるだけリアルに書くようにします!!
では、いってみましょう!
主な理由は、次のような点になります↓
①現場作業が多く、体力的にきつい
まず大前提として、電気工事=現場作業です。
むしろ、現場が終わらなければ売り上げが上がりませんので、
当たり前ですが現場作業がメインになります。
では”体力的にきついか”という点について、個人的には以下の点がきついと思います。
・配線作業で歩き回る必要がある
・配線敷設する際にケーブルが重いとしんどい
・端子を付けたり、ねじ締めしたりと繊細な作業も求められる
ほぼほぼイメージ通りといったところでしょうか。
一つ言えることは他の職種の現場作業に比べれば、
重いものを持つ必要は比較的少ないと感じます。
②夏場や屋外作業など、作業環境が厳しい
これははっきり言って、現場によります。
とはいえ、屋外以外は基本的に空調が効いた作業環境が多いと思います。
屋外は空調服を皆さん着ながら作業するイメージです。
感覚的に 7割は屋内作業 です。
当然ではありますが、屋外で夏であれば暑く、冬であれば寒いです。
③感電や高所作業など、安全面のリスクがある
技術職に安全面のリスクはつきものですが、
電気工事なので感電のリスクは当然あります。
そのため、電気工事は手順をとても厳しく指導されます。
なぜなら電気は目に見えないからこそ、専門性の高い技術になります。
よって作業時は停電=電気が来ていない状態で作業します。
当然、手順やルールを守らなければ安全面のリスクはあります。
また現場によっては高所作業をする場合もあるでしょう。
ただし、木登りみたいに野性的に上るのではなく、必ず高所作業車を使います。
さらに落ちないように安全帯も装着します。
感電や高所での事故はどうやって防いでいるか?
厳格な手順とルールに則ることで防いでいる
発注者側も受注者側も安全管理責任がありますので、
事故が起こらないよう、何重にもチェックする基準が作られています。
よって感電しないよう、停電状態で作業する手順を踏みます。
高所作業は安全帯と高所作業車を使用して作業を行います。
筆者は10年以上関わっていますが、身近で事故が起きたことはありません。(聞いたことはあります)
管理監督側も含め、様々なKYT訓練を行い、作業標準が作られているケースがほとんどです。
もしも、身の危険を感じるような安全管理をしている会社であったなら、
さっさと転職してしまいましょう。電気工事士は引く手あまたです!!
④繁忙期や現場都合で、残業・休日出勤が発生しやすい
休日出勤が続く場合があります。
工場やオフィスは平日が稼働しているので、工事できない場合があります。
その場合は土日出勤にて工事となります。
基本的には休日出勤した場合は代休として休みをとることが可能です。
また、繁忙期に休日出勤が発生することは、どんな仕事であってもやむを得ない場合があります。
その場合、休みを取ることを申し出るようにしましょう!
⑤見習い期間は年収が低いと感じやすい
見習期間は300万前後を覚悟しておきましょう。
見習期間から給与が高いのは稀です。
将来的には1000万Overも十分狙える資格なので期待しましょう!!
⑥会社によって待遇差が大きい
大手の方が待遇が良いことが多い。
これは電気工事士に限らずですが、
年収=会社の規模または知名度 はどんな業界であっても当てはまります。
電気工事士は起業という手もあるので、自身にあった働き方、場所を目指しましょう!
⑦資格を取っただけでは高年収になりにくい
資格だけでは手当もつかない場合があります。
もちろん、資格を取った=高年収になるものは基本的にありません。
その後、どのように働き、どのようにビジョンを描き、実行するかが大事です!!
電気工事士は、大手に行くことや起業への可能性を十分に高めることができる資格です。
これらは「電気工事士の資格がダメ」という意味ではありません。
どの会社で働くか、どの現場経験を積むか、施工管理・保全・生産技術などにどう広げるかで、将来の働き方は大きく変わります。

どんな資格であっても、資格取得をしてからが本番です。
大きな年収へ繋がるか、自身にあった働き方ができるかは、
その「資格の生かし方次第」という訳ですね。
つまり、電気工事士も「取れば自動的に稼げる資格」ではなく、
「電気系の仕事の入口になる資格」と考えて、まずは取得しようということです。
電気工事士をやめた方がいい人
冒頭で紹介した7選にもありますが、
以下に当てはまる方は電気工事士に向いてないと筆者は考えます。
現場ごとに場所や作業内容が変わることが苦手な人
現場ごとに作業内容が変わる場合があります。
例えば、ある場所では電線管とケーブルを敷設する現場。
またある場所では、既存のケーブルラック上にケーブルを敷設する現場など。
電気工事の責任者であれば、オーダーのあった現場ごとに、適切な工法を納品先へ提案し、
施工する必要があります。
また、作業員であっても、その時その時で必要な工具も変わります。
裏を返せば、腕も必要だけど、考える力も必要な職種ということです。
屋外や高所、狭い場所での作業を絶対に避けたい人
電気を通すには屋外や高所、
または狭いピットなどにもケーブルを敷設する必要があります。
当然ですが、人が簡単に触れてしまうと、ケーブルが万が一破損した際
人が感電する恐れがあります。
そのため、基本的に人が簡単に触れない場所に敷設することが多いです。
毎週必ず土日休みでなければ困る人
冒頭で書いた通り、土日両方とも工事という場合は全然あります。
「絶対に土日は毎週休みたい」という信念がある方には向きません。
工具を使った細かい作業が苦手な人
電気工事は様々な専用の工具を使用します。
主には以下
・圧着ペンチ
・ケーブルストリッパー
・ニッパー
・精密ドライバー 等
手先の器用な方が向いていると思います。
ケーブルに端子を付ける必要がありますが、ベテランさんはものすごく早いです(笑)
安全ルールや作業手順を守れない人
納品先ごとに大小様々な安全ルールがあります。
例えば、「脚立作業は一人作業禁止」であったり、
「作業を一人で行わない」といったルールがある企業もあります。
実際にルールが守れず、発注停止や出禁のペナルティになった前例を聞いたことがあるので、
ルールを守ることが苦手と言う人には向きません。
見習い期間から高収入を求める人
冒頭にも紹介しましたが、見習から高年収の職業は稀です。
むしろ「いつか起業して高年収になるぞ」というくらいのハングリー精神でいきましょう。
電気工事士に向いている人
前項の裏を返せば、向いている人は下記に該当する方です。
・独立も含めて手に職を付けたい人
・手を動かしてものを作ることが好きな人
・工具や機械に抵抗がない人
・現場ごとの問題を考えて解決することが好きな人
・将来、施工管理・保全・生産技術へ進みたい人
電気工事士は電気という「目に見えないものを扱っている」というプロ集団です。
そのため専門性も高く、大多数の人が「電気ってワカラナイ、タスケテ」と言ってくるので
みんなに頼りにされるかっこいい職種です。

これを聞いて「素敵かも」と思ったあなた!!
ぜひ目指してみてはいかがでしょう!
電気工事士の一日の流れ
一般的な一日の流れは以下のとおり。
| 時間 | 主な仕事 |
|---|---|
| 8:00 | 現場集合、朝礼、KYT、安全確認 |
| 8:30 | 工具・材料の準備 |
| 9:00 | 配管、配線、機器取付 |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | 配線接続、導通確認 |
| 15:00 | 進捗確認、追加作業 |
| 16:30 | 試運転、片付け、清掃 |
| 17:00 | 作業終了、翌日の確認 |
一点、これは一作業員の日程であって、管理者側や責任者側になると、
見積や資料作成が17:00以降からになる場合も多いため、念頭に置いておく必要があります。
電気工事士が強い資格と言える理由
電気工事士で稼いでいらっしゃる方々の中には、
勝ちパターンが存在します。
そんな身近に存在する勝ちパターンは主に次のどれかに該当しています。
①有名施工会社に勤務
②有名製造メーカーに勤務
③起業
電気を専門職とすることは市場価値がとても高いです。
なぜなら電気は目に見えるものではなく、一般の方が簡単に理解できるものではないという点です。
大手で技術職に所属していても感じますが、電気=「難しい」という概念を持っている方が体感で9割は超えます。
これは技術職全体を見てもそれだけ難易度が高く専門的であるということは間違いありません。
つまり、電気工事士の資格を取得することは簡単ではありませんが、取得後の未来は明るいと言っていいと思っています。
電気工事士の需要はどこにあるの?
需要としては、電気工事会社、設備管理、ビルメンテナンス、施工管理、住宅設備、太陽光発電設備など、電気工事士が関わる仕事はかなり幅広いです。
一番身近で依頼する仕事として、エアコンの取付・取り外し工事があります。
電気工事士を製造業で活かすならどんな仕事がある?
電気工事士は施工会社だけではなく、製造メーカーの部署でも大活躍できます。
| 活かし方 | 仕事内容 |
|---|---|
| 工場保全(製造) | 設備の電気トラブル対応、配線、制御盤まわりの理解 |
| 工場保全(環境)・工場工務 | 敷地内受電設備(高圧設備・受変電設備)の 保守・点検 |
| 生産技術 | 設備導入、電源・配線・工事仕様の確認 |
| 施工管理 | 工事段取り、業者調整、安全管理、工程管理 |
また更なるキャリアアップとして、第三種電気主任技術者、第二種電気主任技術者を取得するという道もあります。
※電気主任技術者の年収や難易度については、こちらの記事で紹介しています↓
そして、この記事にたどり着いた皆さんが一番気になるポイントであり、資格を取ろうと考えたときに気になるのがこれですよね。
電気工事士は本当に稼げるの?
資格を取るには、それなりに勉強時間も必要です。
技能試験対策として、工具や材料を購入する方もいるでしょう。次に実際にデータを用いて実態調査&筆者の所管も踏まえて解説していきたいと思います。
電気工事士の年収は本当に低い?
見習い期間は年収300万円前後になることもあり、最初は給与が低いと感じる場合があります。
一方で、実務経験を積み、第一種電気工事士や施工管理技士などの資格を取得すれば、施工管理、工場保全、生産技術、独立といったキャリアも選べます。
つまり、電気工事士は資格を取っただけで高年収になる仕事ではありませんが、経験や働き方によって収入を伸ばせる仕事です。
第一種・第二種の詳しい年収については、以下の記事で解説しています。
リンク:To be continued~
まとめ
今回は、「電気工事士はやめとけ」について取り上げました。
ポイントは、
「やめとけ」という意見には、そもそも現場作業に向いていない人の意見が
入っているということを理解しておきましょう。
電気工事=現場作業ということさえ認識しておけば、大きな乖離は出ないでしょう。
ただし、電気工事士は資格を取れば自動的に稼げる資格ではありません。
重要なのは、資格を取ったあとにどの現場で、どのような経験を積むかが重要です。

電気系に興味があり、手に職を付けたい方は、ぜひ第二種電気工事士の取得から始めてみるのはいかがでしょうか。
本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。




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