この記事で分かること
- 自分の使い方・家族構成に合った「必要な速度」と「WiFiルーターのスペック」の考え方
- 有線/WiFiの実測値のイメージと、家の間取りごとの注意ポイント
- 光回線(例:SoftBank光)+WiFiルーターをどう選べば、失敗しにくいか
はじめに:WiFi選びで一番大事なのは「回線+ルーターのセット」
WiFiは、いまや電気・水道レベルのインフラと言ってもいいくらい、
仕事・ゲーム・動画視聴・子どものオンライン授業まで、生活のど真ん中にいます。
ただ、よくある失敗がこれです。
- 「とりあえず安いWiFiルーターを買ってみた」
- 「なんとなくで光回線を契約してみた」
その結果…
・リビングでは速いのに、寝室に行くと激遅
・家族が増えたら途端にカクカク
・リモート会議中に頻繁に固まる
この記事では、
「どのWiFiルーターがいいか?」だけでなく
「そもそも回線(例:SoftBank光)とどうセットで考えればいいか」
というところまで整理していきます。
1. まずは「どれくらいの速度が必要か」をざっくり把握しよう
WiFi環境を考えるとき、
いきなりルーター機種を見ても決めきれません。
まずは、
自分/家族が、何にどれくらいネットを使うのか?
をざっくりイメージするところから始めましょう。
用途別・必要な速度の目安
用途ごとの「だいたいこれくらいあれば快適」という目安です。
| 用途 | ダウンロード速度 (Mbps) | アップロード速度 (Mbps) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ウェブ閲覧・メール送受信 | 1-5 | 1-3 | 基本的なインターネットの利用 |
| ビデオストリーミング (SD) | 3-4 | 1-2 | 標準画質でのビデオ視聴 |
| ビデオストリーミング (HD) | 5-8 | 2-3 | 高画質でのビデオ視聴 |
| ビデオストリーミング (4K) | 25 | 5 | 超高画質でのビデオ視聴 |
| オンラインゲーム | 3-6 | 1-3 | 低遅延が求められるオンラインゲーム |
| ビデオ通話 (個人) | 1-3 | 1-3 | 個人のビデオ通話 |
| ビデオ通話 (グループ) | 5-8 | 3-5 | グループでのビデオ通話 |
| リモートワーク | 5-10 | 5-10 | ファイルの共有やビデオ会議が含まれるリモートワーク |
| 大容量ファイルのダウンロード | 50以上 | 10以上 | 大容量ファイルの迅速なダウンロード |
| スマートホームデバイス | 1-5 | 1-3 | 複数のスマートホームデバイスの接続 |
⚙️ ポイント
- 家族全員が同時に使うので、単純に人数で足し算されるイメージ
- なので、1Gbpsクラスの光回線(例:SoftBank光)を契約しておけば、
「回線側が明らかにボトルネック」という状況はかなり避けられます。
2. 光1Gbps契約でも“WiFiだとこんな感じ”という実測イメージ
カタログでは「最大1Gbps」と書いてあっても、
実際に出る速度は接続方法や場所で変わります。
| 接続タイプ | 場所 | ダウンロード速度 (Mbps) | アップロード速度 (Mbps) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 有線接続 | デバイスに直接接続 | 800-900 | 800-900 | 最大の速度と安定性を提供 |
| WIFI接続 (同一部屋) | ルーターと同じ部屋 | 300-500 | 300-500 | 高速だが、有線より若干遅い |
| WIFI接続 (部屋を区切る) | 隣の部屋 | 150-300 | 150-300 | 壁や障害物による速度の減衰 |
| WIFI接続 (遠い部屋) | 複数の壁を隔てた部屋 | 50-150 | 50-150 | 距離と障害物の影響が大きい |
🔍 ここでのポイント
- 「光1Gbps=必ず1Gbps出る」ではない
- PCやゲーム機は有線接続できるなら有線がベスト
- WiFiは「部屋の位置」「壁の材質」でかなり差が出る
回線自体はSoftBank光のような1Gbpsクラスにしておいて、
- よく使うPC/ゲーム機:有線
- スマホ・タブレット:WiFi
という構成にするのが、現実的で快適な落としどころです。
3. 家族構成別:WiFiルーターのスペック目安
次に、家族の人数とデバイス数から、
どのくらいのルーターを選べばいいかをざっくり見ておきましょう。
| 家族構成 | 利用デバイス数 | 推奨速度 (Mbps) | 推奨帯域幅 (MHz) | 推奨ルーターのスペック目安 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 2-4 | 50-100 | 20 | デュアルバンド (2.4GHz/5GHz) |
| 夫婦 | 4-6 | 100-200 | 40 | デュアルバンド (2.4GHz/5GHz) |
| 小さい子供がいる家族 | 6-8 | 200-300 | 80 | デュアルバンド (2.4GHz/5GHz) |
| 中高生がいる家族 | 8-10 | 300-500 | 160 | トライバンド (2.4GHz/5GHzx2) |
| 大家族 | 10以上 | 500-1000 | 160以上 | トライバンド (2.4GHz/5GHzx2) + メッシュネットワーク |
💡 SoftBank光 と組み合わせるなら
- 一般的な家庭:デュアルバンドWiFi6ルーターを1台
- 戸建て+部屋が多い/3階建て:メッシュWiFi or 中継器も検討
というイメージで選ぶと、大きく外しにくいです。
4. カバレッジエリア:電波が「どこまで届くか」
WiFiの快適さは、速度だけでなく届く範囲も重要です。
- マンション・2LDKくらい
→ ルーター1台を家の中心付近に置けばOKなことが多い - 戸建て・3階建て・部屋数多め
→ ルーター単体では厳しく、中継器やメッシュWiFiがほぼ必須
👀 メッシュネットワークとは
- 複数のWiFiポイントで家全体をカバーする仕組み
- どこを歩いても自動的に近いアクセスポイントにつながるので、
「2階に上がったら急に遅い」問題をかなり軽減できます。
SoftBank光のような光回線を契約しても、
家の中で電波が届かなければ宝の持ち腐れなので、
間取りにあわせた「ルーター+メッシュ/中継器」構成を考えるのがおすすめです。
5. セキュリティ設定も“選定項目”のひとつ
WiFiは「誰でも勝手に繋がれる電波」なので、セキュリティも重要です。
- WPA2ではなく、できればWPA3対応ルーターを選ぶ
- 工場出荷時のSSID/パスワードのまま使わない
- パスワードは英数字+記号を混ぜた長めのものにする
- 管理画面のログインパスワードも変更しておく
SoftBank光などの大手回線では、
- セキュリティ機能付きルーターのレンタル
- オプションのセキュリティサービス
なども用意されていることが多いので、
「設定が不安な人」はあえてそういうサービスを使うのもアリです。
6. デュアルバンドとトライバンド、どっちを選べばいい?
最近のWiFiルーターは、
- デュアルバンド:2.4GHz + 5GHz
- トライバンド:2.4GHz + 5GHz + 5GHz
のどちらかが主流です。
ざっくり整理するとこうなります。
| 特徴 | デュアルバンド | トライバンド |
|---|---|---|
| 周波数帯域 | 2.4GHz + 5GHz | 2.4GHz + 5GHz + 5GHz |
| コスト | 安価 | 高価 |
| 接続デバイス数 | 少数のデバイスに適している | 多数のデバイスに適している |
| 利点 | 柔軟性があり、コストも低い | 混雑を軽減し、多くのデバイスを高速で接続 |
| 適用環境 | 小規模な家庭や少数デバイス | 大規模な家庭や多くのデバイス |
🌐 SoftBank光との組み合わせで考えるなら
- マンション・少人数家庭:デュアルバンドWiFi6で十分
- 戸建て・中高生多め・デバイス多め:トライバンド+メッシュ構成も検討
といった感じで、
「家族構成とデバイス数」で分けると選びやすくなります。
7. プロバイダ選びとSoftBank光という選択肢
最後に、回線(プロバイダ)側の話です。
チェックしておきたいのは以下のようなポイントです。
- 回線種別:光回線か?(速度・安定性の面で基本は光がおすすめ)
- エリア:自分の住んでいる地域で提供されているか
- 実測の評判:口コミやレビュー(夜間の速度低下など)
- サポート:トラブル時の対応の速さ、問い合わせのしやすさ
- スマホとのセット割:スマホ料金を含めたトータルコスト
SoftBank光のような大手の光回線は、
- ユーザー数が多く実績がある
- スマホとのセット割でトータル料金を抑えやすい
- 引っ越し・移転のノウハウやサポート体制が整っている
といった点から、
「とりあえず大きな失敗をしたくない人」には選びやすい選択肢です。
あとは、
- SoftBankユーザーならセット割を含めてトータル料金を比較
- 他社スマホなら、自分のスマホキャリア+各光回線で比較
という形で、スマホとインターネットをペアで考えると、
意外とシンプルに決められます。
8. ルーターの価格帯とざっくりスペック感
最後に、ルーターの価格帯とスペック感です。
| ルーターのスペック | 特徴 | 価格帯目安(円) |
|---|---|---|
| エントリーモデル | デュアルバンド (2.4GHz/5GHz), 最大速度300Mbps | 3,000-5,000 |
| ミドルレンジモデル | デュアルバンド (2.4GHz/5GHz), 最大速度867Mbps | 5,000-10,000 |
| ハイエンドモデル | トライバンド (2.4GHz/5GHzx2), 最大速度2.2Gbps | 10,000-20,000 |
| ゲーミングルーター | トライバンド, ゲーミング専用機能, 高性能CPU | 20,000-30,000 |
- 一般家庭でSoftBank光+WiFi6を使うなら、ミドルレンジ〜ハイエンドの間が現実的
- ゲームをガチでやる人・家族全員のデバイスが多い人は、ハイエンド〜ゲーミング帯も検討
まとめ:回線・ルーター・家の構造、この3点セットで考えよう
WiFi選びは、
- 回線の種類・速度(例:SoftBank光などの光1Gbps)
- ルーターのスペック(デュアル/トライバンド・WiFi6かどうか)
- 家の構造(広さ・階数・壁の数)
この3つのバランスで決まります。
- 一人暮らし〜標準的な家庭:
→ SoftBank光クラスの光回線 + デュアルバンドWiFi6ルーター - 戸建て・デバイス多め・中高生あり:
→ 光回線 + トライバンドルーター or メッシュ構成
という考え方をベースにしつつ、
自分の使い方・家族構成を当てはめてみてください。
「なんとなく」ではなく、
数字とライフスタイルをベースにWiFiを選ぶだけで、
ネットのストレスはかなり減ります👍



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