報告資料の項番の付け方|見やすい資料にする番号ルールとサンプル例

ビジネス
ビジネス
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
この記事でわかること
  • 報告資料で使いやすい項番の付け方
  • 項番Ⅰ・1・(1)・(a)・①の使い分け
  • 見やすい報告資料にするための階層ルール

この記事の対象になる方

  • 報告資料の構成に悩んでいる方
  • 上司や関係者に伝わる資料を作りたい方
  • 資料の項番ルールを整理したい若手社員、技術者、管理者

はじめに

報告資料を作るとき、意外と悩むのが項番の付け方です。

内容は悪くないのに、項番がバラバラだと資料全体が読みにくくなります。

筆者自身、大企業でこれでもかというほど報告資料を作ってきました。

稟議資料、トラブル報告、改善提案、進捗報告、部門長向けの説明資料など、数え切れないほどの資料を作成してきました。
その中で感じたのは、次のことです。

報告資料は、文章力だけでなく、項番の付け方で読みやすさが大きく変わる。

項番が整理されている資料は、読み手が迷いません。

あと、項番って意外と大手でも明確に決まっていなかったり、部署ごと、報告内容ごとだったりします。
理由として、大手でいきなりルールを決めてしまうと、みんなが戸惑い、日常業務に支障をきたす人が続出!なんてこともありえるので、あくまで個人におまかせなのかなと思います。

とはいっても、項番がぐちゃぐちゃな資料は、どこが大事なのか、どの話がどこにつながっているのかが分かりにくくなります。
また、資料作成に慣れていない人が作ると、「ん?」となる資料になってしまう可能性もあるので、筆者的にはある程度、統一したほうがいいと思うんですよね。

ということでこの記事では、報告資料で使いやすい項番の付け方を、サンプル付きで分かりやすく解説します。

報告資料で項番が重要な理由

報告資料における項番は、単なる番号ではありません。
資料の構造を読み手に伝えるための案内板です。

たとえば、次のような資料があったとします。

・報告の目的
・現状と課題
・対策案
・期待効果
・今後の進め方

これだけでも内容は分かります。

しかし、項番を付けることで、資料の流れが見やすくなります。

Ⅰ. 報告の目的
Ⅱ. 現状と課題
Ⅲ. 対策案
Ⅳ. 期待効果
Ⅴ. 今後の進め方

このように、項番があるだけで、読み手は資料全体の構成をつかみやすくなります。
また、この大項番があると、中項番や小項番も作りやすくなります。ここは後述しますね。

項番は、資料の骨組みを見えるようにするための道具です。

報告資料では、内容そのものだけでなく、どの順番で説明するかも非常に重要です。

報告資料でおすすめの項番ルール

本題ですが、筆者的に感じた報告資料で使いやすい項番の流れは、次の形です。

Ⅰ. 大項目
 1. 中項目
  (1) 小項目
   (a) 詳細項目
    ① 補足・列挙

この形にしておくと、資料の階層が整理しやすくなります。

もうすこし説明を加えると、それぞれの役割は次の通りです。

Ⅰ. 資料全体の大きな章
 1. 大項目の中にある主要項目
  (1) 主要項目をさらに分けた小項目
   (a) 条件・原因・対策などの詳細項目
     ① 具体例・補足・列挙項目

ポイントは、上から下に向かって内容を細かくしていくことです。

いきなり細かい話から始めるのではなく、まず大きな話を示し、その下に具体的な内容を配置します。

項番の基本イメージ

項番は、親子関係で考えると分かりやすいです。
例えば、ある設備の状態報告用の資料を作るとします。

その場合は

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 生産停止時間の増加
   (a) 主な停止要因
    ① センサ異常
    ② 搬送不良
    ③ 段取り替え遅延

という順に記載していきます。

構造は次のようになります。

Ⅱ. 現状と課題
 └ 1. 現状
   └ (1) 生産停止時間の増加
     └ (a) 主な停止要因
       └ ① センサ異常
       └ ② 搬送不良
       └ ③ 段取り替え遅延

このように見ると、どの項目がどこの下にあるのかが分かりやすくなります。

項番は、文章の飾りではなく、情報の親子関係を示すために使います。

次に、項目ごとの項番の付け方と役割を理解していきましょう。

ローマ数字Ⅰ. は資料全体の大きな章に使う

まず、ローマ数字は資料全体の大きな章に使います。

報告資料であれば、次のような項目に使うと分かりやすいです。

Ⅰ. 報告の目的
Ⅱ. 現状と課題
Ⅲ. 対策案
Ⅳ. 期待効果
Ⅴ. 今後の進め方

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは、資料全体の流れを示す大きな見出しです。
そのため、細かい内容には使わない方がよいです。

悪い例は、次のような使い方です。

Ⅰ. センサ異常
Ⅱ. 搬送不良
Ⅲ. 段取り替え遅延

これでは、細かい原因が大項目になってしまっています。

報告資料では、まず大きな章を作り、その下に細かい内容を入れる方が見やすくなります。

良い例は、次の形です。
この報告内容をどのくらい細かくするかによって、項番を決めていく形になります。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 生産停止時間の増加
   (a) 主な停止要因
    ① センサ異常
    ② 搬送不良
    ③ 段取り替え遅延

このほうが、資料の構造として自然ですよね。

数字1. は大項目の中の主要項目に使う

次に、数字系1. は大項目の中にある主要項目に使います。

たとえば、Ⅱ. 現状と課題の中を分ける場合は、次のようにします。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
 2. 発生している課題
 3. 課題が与える影響

このようにすると、Ⅱ. 現状と課題の中身が3つに整理されていることが分かります。

1、2、3は、章の中の柱になる項目です。

報告資料では、1つの大項目の中に複数の説明が入ることが多いため、数字の階層を使うと整理しやすくなります。

(1) はさらに細かい説明に使う

(1) は、1. の中をさらに分けるときに使います。

たとえば、次のような形です。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 停止時間が増加している
  (2) 作業者の確認工数が増えている
  (3) 復旧対応が属人化している

(1)、(2)、(3) は、1. の中にある具体的な説明です。

この階層まで使うと、報告資料としてかなり整理された印象になります。

報告資料では、(1) の階層が一番よく使われます。
そのため、資料作成に慣れていない場合は、まず Ⅰ. → 1. → (1) までをきれいに使えるようにすれば十分だと思っています。

(a) は条件・原因・対策などの詳細に使う

(a) は、(1) の中をさらに細かく分けたいときに使います。

たとえば、原因をさらに分類するときに便利です。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 発生している問題
  (1) 設備停止時間の増加
   (a) センサ検出不良
   (b) 搬送位置ズレ
   (c) 作業者による復旧判断のばらつき

(a)、(b)、(c) は、かなり細かい分類です。

そのため、資料全体で多用しすぎると、逆に読みにくくなります。

(a) まで使う場合は、内容がかなり細かくなっているサインです。

報告資料では、(a) は必要な場面だけに使うのがおすすめです。

① は補足や列挙に使う

は、さらに細かい補足や列挙に使います。

たとえば、次のような使い方です。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 発生している問題
  (1) 設備停止時間の増加
   (a) センサ検出不良
    ① 汚れによる検出不良
    ② ワーク位置ズレによる誤検出
    ③ 配線接触不良による信号不安定

①、②、③は、具体例や補足説明に向いています。

項番(a)は省略し①にしても良い

内容によって無理に細かく項番を付ける必要が無ければ、(a)の項番を①にしてしまっても良いでしょう。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 発生している問題
  (1) 設備停止時間の増加
   ① センサ検出不良
   ② 搬送位置ズレ
   ③ 作業者による復旧判断のばらつき

サンプル:報告資料で使いやすい項番の基本形

ここで、簡単な全体サンプルを挙げておきます。
報告資料では、次の形を基本にすると使いやすいと感じています。

Ⅰ. 報告の目的
 1. 背景
 2. 本資料の目的

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 発生している事象
  (2) 影響範囲
 2. 課題
  (1) 技術的な課題
  (2) 運用上の課題

Ⅲ. 対策案
 1. 対策の方向性
 2. 具体的な対策
  (1) 設備面の対策
  (2) 運用面の対策

Ⅳ. 期待効果
 1. 定量効果
 2. 定性効果

Ⅴ. 今後の進め方
 1. スケジュール
 2. 関係部署との調整事項

さらに細かく説明を加える際は、(a)や①を使用していきましょう。

項番の順と報告の流れを統一することで、特に上司や関係者に説明する資料では、全体の流れが分かりやすくなります。

目的

現状・課題

対策

効果

今後の予定

この流れを項番で整理することで、読み手が資料を追いやすくなります。

項番を付けるときの注意点

階層を深くしすぎない

項番は便利ですが、深くしすぎると逆に読みにくくなります。

たとえば、次のような形です。

Ⅰ.
 1.
  (1)
   (a)
    ①
     ア.
      ・

ここまで深くなると、読み手は資料の構造を追うだけで疲れてしまいますよね。
報告資料という枠組みであれば、ここまでの階層は必要ないはずです。

基本的には細かくても、次の程度までに納めるようにしましょう。

Ⅰ. ~ 1. ~ (1) ~ (a) ~ ①

項番が深くなりすぎる場合は、資料を分けるか、表にした方が見やすくなります。

同じ階層では同じルールを使う

項番で大事なのは、同じ階層では同じルールを使うことです。

極端ですが、悪い例は次の形です。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 停止時間の増加
  ② 作業工数の増加
  A. 復旧判断のばらつき

このように、同じ階層で (1)、②、A が混ざると、読み手が混乱します。

良い例は、次の形です。

Ⅱ. 現状と課題
 1. 現状
  (1) 停止時間の増加
  (2) 作業工数の増加
  (3) 復旧判断のばらつき

同じ階層は、同じ項番でそろえましょう!

1つしかない項目に無理に項番を付けない

項番は、複数の項目を整理するために使います。

そのため、項目が1つしかない場合は、無理に項番を付けなくてもよいです。

悪い例は、次の形です。

Ⅰ. 報告の目的
 1. 本資料の目的
  (1) 設備停止時間の削減

内容が1つしかないのに階層を深くすると、かえって不自然です。

この場合は、次のようにシンプルにした方が読みやすいです。

Ⅰ. 報告の目的

本資料は、設備停止時間の削減に向けた改善案を報告するものです。

項番は便利ですが、何でも番号にすればよいわけではありません。

見出しと本文を分ける

項番付きの見出しは、できるだけ短くした方が見やすいです。

悪い例は、次の形です。

Ⅱ. 現状と課題として、現在は設備停止時間が増えており、作業者の確認工数も増加しているため、改善が必要である

長すぎて、見出しなのか本文なのか分かりにくくなります。

良い例は、次の形です。

Ⅱ. 現状と課題

現在、設備停止時間が増加しており、作業者の確認工数も増えています。
そのため、停止要因の見える化と復旧手順の標準化が必要です。

見出しは短く、説明は本文に書く。

これだけで、資料はかなり読みやすくなりますよね。

まとめ

報告資料では、項番の付け方によって読みやすさが大きく変わります。
最後におさらい。おすすめの項番ルールは次の通りです。

Ⅰ. 大項目
 1. 中項目
  (1) 小項目
   (a) 詳細項目
    ① 補足・列挙

報告資料は項番をきれいにそろえるだけで、一気に読みやすくなります。

実は、資料は見え方が良いと、それだけでもいい資料に見えたり聞こえたりするものです。
プレゼンの資料もそうですよね。

特に、上司や関係者に説明する資料では、内容だけでなく、資料の構造が分かりやすいことが重要です。
報告資料を作るときは、まず項番ルールを決めてから内容を整理すると、伝わりやすい資料になりますので、皆さん実施してみてはいかがでしょうか。


本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。

スポンサーリンク
Nikolaをフォローする

この記事へのコメント