この記事の対象になる方
- VVFケーブルのサイズ選定で迷っている方
- 1.6mmと2.0mmの違いをざっくり知りたい方
- 住宅配線や小規模設備で配線選定の基礎を学びたい方
はじめに
VVFケーブルは、住宅やオフィスの照明・コンセントの配線でよく使われるケーブルです。
そのため、電気ケーブルについて少し学び始めると、すぐに
VVFって何Aまで流せるの?
といった疑問が出てきます。
実際、VVFはかなり身近なケーブルなので、なんとなく「2スケで」とか「2ミリで」と言いたくなります。
ちなみに、VVFではスケア表記(断面積のm㎡)ではなく直径表記(mm)なので、呼び方としては「2ミリで」というのが正確だとは思いますが、よく現場では「2スケで」と聞いたりします。
呼び方はともかくとして、配線を選ぶときは許容電流の目安を必ず押さえておきましょう。

この記事では、VVFケーブルの基本を簡単に整理したうえで、許容電流早見表の見方と、1.6mmと2.0mmの使い分けを分かりやすくまとめます。
まずは早見表でざっくり目安をつかみ、最終判断では条件を確認する。
これが一番実務的だと思います。
VVFケーブルとは
VVFケーブルは、住宅や建物内で広く使われている平形のビニル絶縁ビニルシースケーブルです。
見た目としては、平たい形をしていて、色はグレーで2心や3心で使われることが多いです。
照明、コンセント、一般的な屋内配線など、かなり身近なところで使われています。
こんな感じのやつですね↓

VVFの用途をざっくり言うと、
住宅や小規模設備の基本的な屋内配線でよく使われるケーブル
となります。
一方で、何にでも使えるわけではありません。
可とう性が必要なところや、より厳しい環境で使うケーブルとは性格が違います。

たまに現場で見かけるのが、屋外をVVF裸のまま配線してしまい、数年後にボロボロに……というケースです。
そのため、VVFを選ぶときはまず
屋内配線向けの基本ケーブル
という立ち位置を押さえておくのが大事だと思っています。
VVFケーブルの許容電流早見表
※実際の許容電流はメーカー、構造、布設条件、周囲温度で異なるため、採用時は必ず最新のメーカー資料を確認、またはメーカーへ問い合わせしましょう。
VVF
| VVF | 1.6 mm | 2 mm | 2.6 mm | 5.5 mm |
|---|---|---|---|---|
| 2心 | 18 A | 23 A | 32 A | 33 A |
| 3心 | 15 A | 20 A | 27 A | 28 A |
| 4心 | 15 A | 20 A | – | – |
E-VVF ※Eはアース付き
| E-VVF | 2 mm | 備考 |
|---|---|---|
| 2心(+E) | 23 A | ※Eは1.6 mm |
この表は、VVFケーブルについて、サイズごとの許容電流の目安をざっくり確認するためのものです。
見方としては、下記の通り
- 使用する心数を見る
- 許容電流の目安を確認する
- 実際の負荷電流と比べる
- サイズを選定する
- メーカーへ確認する
という流れです。
ここでまず押さえたいのは、
細いケーブルほど流せる電流は小さく、太いケーブルほど流せる電流は大きい
という当たり前の関係です。
特にVVFでは、1.6mmと2.0mmの違いを気にする場面が多いと思います。
この2つは見た目の差はそこまで大きくなくても、選定上の安心感は変わってきます。
そのため、まずは早見表で
このサイズだとどのくらいの電流まで見られるのか
という感覚を持っておくようにしましょう。
早見表を見るときの注意点
早見表は便利ですが、
早見表だけでそのまま決めてしまうのは危ない
です。
なぜなら、許容電流はケーブルサイズだけでは決まらないからです。
たとえば、次のような条件で変わります。
- 周囲温度
- 布設条件
- 管路に入っているかどうか
- 何本まとめて配線するか
つまり、同じVVFでも使い方によって見え方が変わるということです。
特に注意したいのは、多量の配線が束ねられていたり、熱がこもりやすい条件だったりする場合です。
こういった条件では、早見表の数字をそのまま使うのではなく、1サイズアップなども含めて、もう少し慎重に見た方が安全です。
また、許容電流は流せるかどうかの目安であって、末端で必要な電圧がちゃんと確保できるかとは別の話です。
このため、距離が長ければ電圧降下も当然無視できません。
早見表は入口には便利。でも最後は条件を見て判断する。
この認識を持っておきましょう。
1.6mmと2.0mmはどう使い分けるべきか
VVFで一番迷いやすいのは、やはり一般的に多く使われる1.6mmと2.0mmだと思います。
まず考え方をざっくり言えば、下記のとおり。
- 1.6mm
一般的な小さめの負荷・・・照明等 - 2.0mm
一般的な負荷・・・コンセント類
ただし重要なのは考え方ではなく、最終的には実際の負荷電流で判断することが大切です。
そのうえで、
迷ったら2.0mm側で考えると安心しやすい場面が多い
というのはあります。
特に、後から負荷が増える可能性がある回路や、コンセント回路で余裕を持たせたい場合は、最初から少し太めで考える方が後悔しにくいです。
また、VVFで長距離を配線する場合は、電圧降下も考慮しておきましょう。
電圧降下も確認したい方はこちらをご覧ください↓
まとめ
VVFケーブルは、住宅や小規模設備でよく使われる基本的な屋内配線用ケーブルです。
そのため、サイズ選定ではまず許容電流の目安を押さえることが大切です。
早見表を使えば、1.6mmや2.0mmでどのくらいの負荷を見られそうか、ざっくり確認しやすくなります。
今回のポイントを整理すると、次の通りです。
- VVFは住宅や屋内配線でよく使われるケーブル
- 早見表を参考に負荷電流を計算し選定すること
- 1.6mmは小負荷向け、2.0mmは余裕を見たいときに使いやすい
- 長距離配線では電圧降下も確認した方がよい
- 最終確認は配線メーカーへ確認
VVFは身近なケーブルだからこそ、なんとなくで決めてしまいやすいです。
だからこそ、まずは目安を押さえたうえで、必要に応じて余裕を持った選定をしていくのが大切です。
本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。





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