電線管サイズの選び方|CV 2sq×4Cは何本入る?占有率32%で確認

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この記事でわかること
  • 電線管サイズを選ぶときの基本的な考え方
  • CV 2sq×4Cを電線管に入れる場合の本数目安
  • 占有率32%で見たときの電線管サイズ選定の注意点

この記事の対象になる方

  • 電線管にCVケーブルが何本入るか知りたい方
  • CV 2sq×4Cを使った設備配線を検討している方
  • 電線管サイズを感覚ではなく数値で目安を確認したい方

はじめに

どうも、末端エンジニアのにこらです。

設備配線を考えるとき、ケーブルサイズやブレーカ容量はよく確認しますが、意外と見落としがちなのが電線管サイズです。

特に現場でありがちなのが、既設配管を流用する予定で調査を進めていたのに工事当日になって、
「配管の占有率がかなり高いですけど、いいですかね~」
ってなるやつです。

電線管は、ケーブルが入ればよいというものではありません。
工事目線で言えば、通線しやすさ、ケーブルの傷つきにくさ、将来の引き替えや追加配線まで考える必要があります。

保護の目線で言えば、ケーブルの放熱ができないことから許容電流に影響が出ないか確認する必要がありますよね。

電線管サイズは、今ケーブルが入るかではなく、無理なく通線できるか、占有率が高くないかを確認する必要があります。

では実際にどんなことに気を付けないといけないのか。

今回は、CV 2sq×4Cケーブルを例にして、内線規程の占有率を前提に電線管サイズの目安を整理します。

今回の前提条件

この記事では、以下の条件で考えます。

項目前提
ケーブル種類CVケーブル
ケーブルサイズ2sq×4C
仕上外径約12mm
占有率32%以下 (内線規程より)
確認方法電線管の内断面積に対してケーブルが占める割合で確認

ここでは、CV 2sq×4Cの仕上外径を約12mmとして計算します。

ケーブルの断面積は、ざっくり以下のように考えます。

計算項目計算
ケーブル外径12mm
ケーブル断面積約113mm²

つまり、CV 2sq×4Cを1本入れると、電線管の中で約113mm²を使うイメージになります。

占有率32%とは

電線管サイズを考えるときは、電線管の中にどれだけケーブルが入っているかを確認します。

これを「占有率」と呼びます。

内線規程では、基本的に占有率32%以下に抑えることとしています。
理由としては、新たな配線の入線や、ケーブルが損傷した際の引き直しが難しくなるからです。

計算式はざっくり以下のとおり。

項目内容
占有率ケーブル断面積の合計 ÷ 電線管の内断面積 × 100

例えば、電線管の内断面積が400mm²で、ケーブル断面積の合計が120mm²なら、占有率は30%です。

つまり、電線管の中をケーブルでぎっしり埋めるのではなく、かなり余裕を持たせる考え方になりますよね!

この余裕があることで、通線しやすくなり、ケーブルを傷つけにくくなります。
また、将来の引き替えや改造にも対応しやすくなります。

CV 2sq×4Cは電線管に何本入るか

CV 2sq×4Cの仕上外径を約12mm、占有率32%以下として見た場合の目安は以下です。

電線管内径の目安管内断面積32%の面積CV 2sq×4Cの本数目安コメント
16mm前後約201mm²約64mm²0本1本でも32%を超えるため、基本的に厳しい
22mm前後約380mm²約122mm²1本1本なら目安内に入る
28mm前後約616mm²約197mm²1本2本入れると32%を超える
36mm前後約1,018mm²約326mm²2本2本なら余裕を持ちやすい
42mm前後約1,385mm²約443mm²3本3本程度が目安

この表を見ると、CV 2sq×4Cを占有率32%で考えた場合、思ったより本数が入りません。

特に注意したいのが28mm前後の電線管です。
感覚的には2本入りそうに見えますが、外径12mmのCV 2sq×4Cを2本入れると、占有率32%を超えます。

CV 2sq×4Cを複数本入れる場合、22mmや28mmではなく、36mm以上を検討した方が安全側で考えやすいです。

ただし、これはあくまで内径を基準にした概算です。
実際には、PF管、CD管、VE管、鋼製電線管などで内径が微妙に変わります。

そのため、最終的には使用する電線管の内径と、使用するCVケーブルの仕上外径を確認してください。

16サイズにCV 2sq×4Cは入らないのか

16サイズ前後の電線管にCV 2sq×4Cが物理的に通るかどうかで言えば、条件によっては通る場合もあります。

ただし、占有率32%で見ると、1本でも基準を超えます。

つまり、ここで大事なのは、入るかどうかではありません。

電線管サイズは、物理的に通るかではなく、占有率と通線性を見て判断する必要があります。

無理に細い電線管へ通すと、曲がり部分で引っかかったり、ケーブルの被覆を傷つけたりする可能性があります。

現場では、「入るからOK」ではなく、あとで抜けるか、傷つけずに通せるかまで考えることが重要です。

28サイズに2本入れたい場合の注意点

CV 2sq×4Cを2本入れる場合、28サイズ前後では占有率32%を超えやすくなります。

計算上は、CV 2sq×4Cが1本で約113mm²です。
2本では約226mm²になります。

28mm内径の電線管で見た場合、32%の面積は約197mm²です。
そのため、2本入れると32%を超える計算になります。

この場合は、36サイズ以上を検討した方が安全側です。

もちろん、配管距離が短い、曲がりが少ない、通線が容易などの条件で判断が変わる場合もあります。
ただし、現場で迷う場合は無理に28サイズへ詰め込まず、36サイズを検討した方が後で困りにくいです。

電線管サイズを小さくしすぎると起きる問題

電線管サイズを小さくしすぎると、次のような問題が起きます。

問題内容
通線しにくいケーブルが引っかかりやすくなる
被覆を傷つける無理に引っ張るとケーブル表面を傷める
引き替えしにくい将来の交換作業が大変になる
追加配線できない改造時にケーブルを追加できない
放熱しにくいケーブルが密集しやすくなる

特に工場設備では、後からセンサーや電源線を追加することがあります。

最初からギリギリのサイズで配管してしまうと、あとで改造するときにかなり苦労します。
電線管は一度施工すると簡単に変えられないため、最初のサイズ選定がかなり重要です。

電線管サイズ選定で確認したいポイント

CV 2sq×4Cを電線管に入れる場合は、以下を確認します。

確認ポイント内容
ケーブル仕上外径今回は約12mmとして計算
ケーブル本数1本、2本、3本で必要サイズが変わる
電線管内径呼びサイズではなく実際の内径を見る
占有率32%以下を目安にする
曲がりの数曲がりが多いほど通線しにくい
配管距離長いほど摩擦が大きくなる
将来追加後からケーブルを増やす可能性を見る

特に重要なのは、呼びサイズだけで判断しないことです。

同じ呼びサイズでも、電線管の種類やメーカーによって内径が異なる場合があります。
呼び28だからといって、必ず内径28mmと決めつけず、実際の寸法を確認することが大切です。

まとめ

電線管サイズを選ぶときは、ケーブルの外径と本数を確認し、占有率を見て判断します。

今回のように、CV 2sq×4Cの仕上外径を約12mm、占有率32%以下として考えると、目安は以下になります。

電線管内径の目安CV 2sq×4Cの本数目安
16mm前後基本的に厳しい
22mm前後1本程度
28mm前後1本程度
36mm前後2本程度
42mm前後3本程度

CV 2sq×4Cを複数本入れる場合は、感覚で詰め込まず、占有率32%で確認して電線管サイズを選ぶことが大切です。

電線管は、ケーブルが入れば終わりではありません。
無理なく通線できるか、ケーブルを傷つけないか、将来の引き替えや追加配線ができるかまで考える必要があります。

迷った場合は、ギリギリのサイズではなく、一つ上のサイズを検討することで施工性と保守性を確保しやすくなります。


本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。

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