この記事の対象になる方
- 水位レベル計のメーカー選定で迷っている生産技術・工務・保全担当者
- 排水ピット、薬液タンク、プロセス計装の水位監視を検討している方
- 各メーカの取り扱いを把握した上でレベル計を選びたい担当者
はじめに
水位レベル計を選ぶとき、最初に悩むのは方式ですよね。
電極式でよいのか。
静電容量式がよいのか。
ガイドパルス式がよいのか。
それともレーダー式や投込み式まで検討すべきなのか。

方式をある程度絞り込んだ後、次に出てくる悩みがあります。
では、どのメーカーを候補にすればよいのか。
ここが意外と難しいところです。
水位レベル計は、メーカーごとに得意領域がかなり違います。
シンプルなON/OFF監視に強いメーカーもあれば、連続監視やプロセス計装に強いメーカーもあります。
また、上下水や汚水槽の水位測定に向いたメーカーもあります。

この記事では、各メーカーの取り扱い方式を整理していきたいと思います。
対象メーカーは、以下の5社です。
- KEYENCE
- OMRON
- 山本電機工業
- ノーケン
- エンドレスハウザー
メーカー比較の前に見るべき選定視点
水位レベル計を選定する際、いきなりメーカーから決定するのではなく、次の視点を持つようにしてください。
| 選定視点 | 確認する内容 | 見るべきポイント |
|---|---|---|
| 既設設備との相性 | 既存メーカー、既設配線、制御盤仕様 | 更新時に流用しやすいか |
| サポート体制 | 国内窓口、代理店、技術相談 | トラブル時に相談しやすいか |
| ラインナップ | ON/OFF、連続監視、耐薬品、屋外対応 | 用途に合う機種があるか |
| 接続性 | 4-20mA、リレー出力、IO-Link、通信 | PLCや監視システムに取り込めるか |
| 納期・入手性 | 標準品か受注生産か | 即納可能か |
| メンテ性 | 清掃、交換、校正、調整 | 保全担当者が扱いやすいか |
メーカー比較で大切なのは、知名度やカタログスペックの数字だけではありません。
現場では、
- 既設と合わせやすいか
- 保全担当者が扱えるか
- トラブル時に相談しやすいか
- 交換品がすぐ手に入るか
という工程や文化的な視点もかなり重要です。
FA機器のメーカー選定は、性能比較だけでなく、運用・保全・更新まで含めて考える必要があります。
では、各メーカーの取り扱い方式を見ていきましょう。
主要メーカーの取り扱い方式一覧
主要メーカーのざっくり比較と代表的なシリーズ一覧です。
型式やシリーズは変更される場合があるため、最終選定時は必ずメーカー公式情報や代理店へ確認してください。
| メーカー | 取り扱い方式 | 公式 |
|---|---|---|
| KEYENCE | ガイドパルス式 レーダー式 デジタル超音波式 | https://www.keyence.co.jp/products/process/level/ |
| OMRON | 電極式 | https://www.fa.omron.co.jp/products/family/253/ |
| 山本電機工業 | 静電容量式 音叉式 フロート式 振動式 パドル式 電極式 高周波式 光式 | https://yamaden-sensor.jp/product/?ca=1 |
| ノーケン | ミリ波レーダー式 マイクロウェーブ式 ガイドパルス式 超音波式 静電容量式 磁歪式 抵抗式 | https://www.nohken.com/products/ |
| エンドレスハウザー | レーダー式 音叉式 ガイドレーダー式 超音波式 静電容量式 静圧式 導電率式 フロート式 放射線式 パドル式 サーボ式 機械式 マイクロ波バリア式 | https://www.jp.endress.com/ja/Field-instruments-overview/level-measurement-product-overview |
レベル計選定のステップ
レベル計を選定する際の流れは、こちらの記事で紹介しています↓
まとめ
水位レベル計メーカーを比較するときは、どのメーカーが一番良いかを決めるのではなく、用途に合った方式を最初に選ぶことが重要です。
シンプルな給排水や満水・渇水検知であれば、電極式・導電式ON/OFF監視が候補になります。
薬液、粘液、油、水などを安定して監視したい場合は、ガイドパルス式やレーダー式、静電容量式が候補になります。
そのうえで、地場に合ったメーカーを選ぶようにしましょう。
水位レベル計は、設備の中で非常に重要な役割を担う場合がほとんどです。
だからこそ、メーカー比較では価格や知名度だけでなく、現場で安定して使い続けられるかを基準に選ぶことが大切です。
購入前に、社内の有識者と合意したうえで進めるようにしましょう。
本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。



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