電線管サイズの選び方|ケーブル収容本数の早見表と占有率32%の計算方法

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この記事でわかること
  • G管、C管、E管ごとのサイズ別CVケーブル収容本数
  • CV-4Cの2sq、3.5sq、5.5sq、8sq、14sq、22sqの収容本数目安
  • 占有率32%で収容本数を計算する方法と理由

この記事の対象になる方

  • 電線管にCVケーブルを何本入れられるか知りたい方
  • G管、C管、E管のサイズ選定で迷っている方
  • 設備配線や工場配線の配管サイズを検討している方
  • 電線管サイズを計算根拠付きで選びたい方

はじめに

電線管サイズを選ぶときに、意外と悩むのが「ケーブルを何本まで入れられるか」です。

電線管の呼びサイズだけを見て、

「このサイズなら入るだろう」
「前もこの配管サイズで通せたから大丈夫」
「少しきついけど、何とかなるだろう」

と判断してしまうと、実際の通線でかなり苦労することがあります。

特に、CVケーブルのように外径が大きめのケーブルを複数本入れる場合、思ったより早く電線管の中がいっぱいになります。
曲がりがあったりすると、占有率が半分(50%)ほどでケーブルは動きにくくなってしまいます。

そこでとっても重要になるのが、電線管のケーブル収容本数と占有率です。

この記事では、G管・C管・E管ごとに、CV-4Cケーブルを何本収容できるかをざっくり早見表で確認していきます。

それではいってみましょう!!

電線管サイズはケーブル収容本数から逆算する

電線管サイズを選ぶときは、最初から「G28にしよう」「E31で大丈夫だろう」と決めるのではなく、通すケーブルの外径と本数から逆算する手法がセオリーであり安全です。

電線管の中にケーブルが入るかどうかは、主に次の条件で変わります。

  • 電線管の内径
  • ケーブルの仕上がり外径
  • ケーブルの本数
  • 配管の曲がり
  • 将来の増設有無
  • 施工時の通線性

この中でも、計算で確認しやすいのが「電線管の内径」と「ケーブルの仕上がり外径」です。

電線管は「外径」ではなく、実際にケーブルが通る「内径」を確認する。

ケーブルは導体サイズではなく、シースを含めた「仕上がり外径」を確認する。
これらが重要であることを再認識しておきましょう!

早見表の前提条件と計算式

今回の早見表では、以下の前提条件で計算しています。

対象ケーブルと仕上がり外径のサイズ

対象ケーブルはCV-4Cを参考にし、対象サイズは以下の6種類とします。

CV-4Cサイズ仕上がり外径
2sq12mm
3.5sq13.5mm
5.5sq16mm
8sq17mm
14sq19mm
22sq23mm
参考元:フジクラ 600V CVケーブル

ここで注意したいのは、電線管の収容本数を考えるときは、導体サイズではなく「仕上がり外径」を用いるという点です。

例えば、CV-2sqと聞くと細く感じますが、CV-2sq-4Cになると仕上がり外径は約12mmになります。
この外径をもとに、電線管内の占有率を計算します。

電線管の種類

早見表は、以下の3種類の電線管を対象に作成しています。

  • G管(厚鋼電線管)
  • C管(薄鋼電線管)
  • E管(ねじなし電線管)

電線管の占有率

占有率は、32%を前提として計算しています。
※48%が許されるのは内線規程では直線部のみのため、ここでは厳しめの32%を基本とします。

また、収容本数は小数点以下を切り捨てています。
※例えば、計算結果が2.8本だった場合は、2本となります。

防護管としての占有率

導体+シース(外被)で構成されるケーブルは、外被によって保護されているため、内線規程では「そのまま配線敷設できるもの」として定義されています。
この場合、電線管に入線する際、電線管は防護管という役割になり、ケーブルの仕上がり外径×1.5倍の防護管サイズでよいとされています。

ただし、実際の工場内では占有率の目安を32%としていることが多いため、本記事では32%前提で計算しています。

ケーブル収容本数の計算式

電線管にケーブルが何本入るかは、以下の式を前提に計算しています。

①:電線管内断面積 = 3.14 × 電線管内径 × 電線管内径 ÷ 4
②:ケーブル1本の断面積 = 3.14 × ケーブル仕上がり外径 × ケーブル仕上がり外径 ÷ 4
③:収容可能本数 = 電線管内断面積(①) × 占有率 ÷ ケーブル1本の断面積(②)

占有率32%で考える場合は、次のようになります。

③:収容可能本数 = 電線管内断面積 × 0.32(占有率) ÷ ケーブル1本の断面積

例えば、電線管内径が36.9mm(G36)、ケーブル外径が12mm(CV-2sq-4C)の場合は、以下のようになります。

③:収容可能本数 = (3.14×36.9×36.9÷4 )× 0.32 ÷(3.14×12×12÷4)
         = 1068.8×0.32÷113.04
         = 3.02

よって、G36にCV-2sq-4Cを入れる場合、占有率32%前提では「3本」が目安になります。

G管のCVケーブル収容本数 早見表

それでは、早見表を確認してみましょう!!
まずは、G管にCV-4Cを収容する場合の目安です。

呼び内径2sq3.5sq5.5sq8sq14sq22sq
G1616.4mm0本0本0本0本0本0本
G2221.9mm1本0本0本0本0本0本
G2828.3mm1本1本1本0本0本0本
G3636.9mm3本2本1本1本1本0本
G4242.8mm4本3本2本2本1本1本
G5454.0mm6本5本3本3本2本1本
G7069.6mm10本8本6本5本4本2本
G8282.3mm15本11本8本7本6本4本
G9293.7mm19本15本10本9本7本5本
G104106.4mm25本19本14本12本10本6本
参考元:厚鋼電線管(G管) Panasonic 

G管の場合、CV-2sq-4Cでも、G16では占有率32%の目安では0本になります。

G22でようやく1本、G36になると3本が目安です。

また、CV-5.5sq-4C以上になると、G28でも1本が目安になります。

5.5sq、8sq、14sq、22sqのようにケーブル外径が大きくなるほど、同じ電線管サイズでも収容本数は一気に少なくなりますね。

G管|CV-4C本数から選ぶ電線管サイズ逆引き表

逆引き表も作成しましたので、よろしければ参考にしてください↓

入れたい本数2sq
外径12mm
3.5sq
外径13.5mm
5.5sq
外径16mm
8sq
外径17mm
14sq
外径19mm
22sq
外径23mm
1本G22G28G28G36G36G42
2本G36G36G42G42G54G70
3本G36G42G54G54G70G82
4本G42G54G70G70G70G82
5本G54G54G70G70G82G92
6本G54G70G70G82G82G104

C管のCVケーブル収容本数 早見表

次に、C管にCV-4Cを収容する場合の目安です。

呼び内径2sq3.5sq5.5sq8sq14sq22sq
C1915.9mm0本0本0本0本0本0本
C2522.2mm1本0本0本0本0本0本
C3128.6mm1本1本1本0本0本0本
C3934.9mm2本2本1本1本1本0本
C5147.6mm5本3本2本2本2本1本
C6359.5mm7本6本4本3本3本2本
C7572.2mm11本9本6本5本4本3本
参考元:薄鋼電線管(C管) Panasonic 

C管|CV-4C本数から選ぶ電線管サイズ逆引き表

入れたい本数2sq
外径12mm
3.5sq
外径13.5mm
5.5sq
外径16mm
8sq
外径17mm
14sq
外径19mm
22sq
外径23mm
1本C25C31C31C39C39C51
2本C39C39C51C51C51C63
3本C51C51C63C63C63C75
4本C51C63C63C75C75該当なし
5本C51C63C75C75該当なし該当なし
6本C63C63C75該当なし該当なし該当なし

E管のCVケーブル収容本数 早見表

次に、E管にCV-4Cを収容する場合の目安です。

呼び内径2sq3.5sq5.5sq8sq14sq22sq
E1916.7mm0本0本0本0本0本0本
E2523.0mm1本0本0本0本0本0本
E3129.0mm1本1本1本0本0本0本
E3935.3mm2本2本1本1本1本0本
E5148.0mm5本4本2本2本2本1本
E6360.3mm8本6本4本4本3本2本
E7572.6mm11本9本6本5本4本3本
参考元:ねじなし電線管(E管) Panasonic 

E管は、C管に近いサイズ感ですが、内径が少し違うため、収容本数が変わる場合があります。
例えば、C51ではCV-3.5sq-4Cが3本ですが、E51では4本になります。

E管|CV-4C本数から選ぶ電線管サイズ逆引き表

入れたい本数2sq
外径12mm
3.5sq
外径13.5mm
5.5sq
外径16mm
8sq
外径17mm
14sq
外径19mm
22sq
外径23mm
1本E25E31E31E39E39E51
2本E39E39E51E51E51E63
3本E51E51E63E63E63E75
4本E51E51E63E63E75該当なし
5本E51E63E75E75該当なし該当なし
6本E63E63E75該当なし該当なし該当なし

同じ呼びサイズでもG管・C管・E管で収容本数が変わる理由

電線管の収容本数を考えるときに注意したいのが、同じような呼びサイズでも、管の種類によって内径が違うことです。

例えば、G管、C管、E管は、それぞれ外径や肉厚が異なります。

そのため、同じようなサイズ感に見えても、実際にケーブルが通る内径は同じではありません。

収容本数の計算では、外径ではなく内径を使います。

つまり、呼びサイズだけを見て、

「G28だからこれくらい入る」
「C31だからG28と同じくらいだろう」
「E31も似たようなサイズだから同じだろう」

と考えると、想定より少ない本数になる可能性があるので注意しましょう。

電線管の収容本数は、呼びサイズではなく内径で決まります。
表を見るときは、必ず管種ごとの内径を確認するようにしましょう!

0本と記載している部分の考え方

今回の早見表では、占有率32%を前提に計算しています。

そのため、表の中に「0本」と記載している箇所があります。

これは、物理的に絶対に入らないという意味ではありません。
占有率32%という条件で計算すると、1本未満になるという意味です。

例えば、G16にCV-2sq-4Cを入れる場合、計算上は1本未満になります。

このような場合、無理に通せたとしても、通線性や引き替え性の面で余裕が少なくなります。
そのため、この記事では安全側の目安として0本としています。

占有率32%は余裕を見た目安

今回の記事では、よく参考にする内線規程の占有率32%を前提にしています。

電線管の中にケーブルを詰め込みすぎると、通線しにくくなりますよね。
通線時はケーブルスライダーで何とか通っても、「撤去できない」なんていうのはよく聞く話です。

特に、次のような条件では注意が必要です。

  • 配管距離が長い
  • 曲がりが多い
  • ケーブル外径が大きい
  • CVケーブルを複数本まとめて通す
  • 将来ケーブルを追加する可能性がある
  • あとから引き替えする可能性がある

計算上は入る場合でも、現場ではケーブルの硬さ、曲がり、配管ルート、施工方法によって通しにくくなることがあります。

そのため、電線管サイズを選ぶときは、計算結果だけでギリギリにせず、余裕を持ったサイズ選定をこころがけましょう。

可能であれば、納品先と合意しておきましょう。
「多少値段は上がりますが、サイズは上げますか?」と理由付きで説明すると親切です。

電線管サイズを選ぶときの流れ

電線管サイズを選ぶ基本ステップは、別記事で紹介しています。こちらも参考にどうぞ!↓

早見表を扱う際の注意点

今回の早見表は目安として活用し、実際の施工では以下の点も確認してください。

  • 使用するケーブルメーカーの仕上がり外径
  • 使用する電線管メーカーの内径
  • 将来増設の可能性(納品先へ確認)
  • 施工会社や納品先のルール(納品先が製造メーカーの場合、独自のルールを持っている可能性有り)
  • 適用する規格や内線規程(納品先が製造メーカーの場合、独自のルールを持っている可能性有り)

選定に迷う場合は、独断で決めず、有識者や納品先メーカーへ確認すること。
ぎりぎりを攻めずに、1サイズ上げることも検討しましょう。

CV-2sq-4Cを例に実際の選定STEPを知りたい場合

この記事では、CV-4Cの2sqから22sqまでを一覧表で整理しました。

一方で、CV-2sq-4Cだけに絞って、電線管サイズ選定の流れや占有率32%の考え方を知りたい場合は、以下の記事で解説しています。↓

まとめ

電線管サイズを選ぶときは、呼びサイズだけで判断するのではなく、電線管の内径とケーブルの仕上がり外径から収容本数を確認することが大切です。

今回の記事では、G管・C管・E管ごとに、CV-4Cの収容本数を占有率32%で計算しました。

ただし、早見表はあくまで目安です。
実際の施工では、将来増設や通線性も考慮する必要があります。

電線管サイズは、計算上入るかだけでなく、現場で通せるかまで考えることが大切です。

G管・C管・E管で内径が違えば、同じCVケーブルでも収容本数は変わります。

そのため、電線管サイズを選ぶときは、今回のような早見表を参考にしつつ、実際のケーブル外径と電線管内径を確認して選定するようにしましょう。


本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。

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