端子台の選定|ねじ式・スプリング式・中継端子台の選定ポイント

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この記事でわかること
  • 端子台を選ぶときに確認すべきポイント
  • ねじ式・スプリング式端子台の使い分け
  • 端子台選定でよくあるミスと、迷ったときの選び方

この記事の対象になる方

  • 制御盤や設備配線で端子台の選定に迷っている方
  • ねじ式端子台とスプリング式端子台の違いを確認したい方
  • 外部配線やPLC配線をきれいにしたい生産技術・保全・電気設計担当者

はじめに

制御盤や設備配線では、電線同士を接続したり、外部機器と盤内機器を中継したりするために端子台を使用します。

端子台は一見すると単純な部品に見えますが、種類や仕様を間違えると、配線作業がしにくくなったり、メンテナンス性が悪くなったり、場合によっては接触不良や発熱の原因になることもあります。

この記事では、制御盤や設備配線で使う端子台の種類と、選定時に確認すべきポイントを紹介します。

端子台とは

端子台とは、電線同士や電線と機器を接続するための部品です。

制御盤では、外部から入ってくる配線を一度端子台で受けたり、PLCやリレー、電源、センサなどへの配線を整理したりするために使われます。

たとえば、現地のセンサ配線を直接PLCに接続してしまうと、後から点検や交換をするときに作業しにくくなります。
そこで、一度端子台で中継しておくことで、配線の切り分けやメンテナンスがしやすくなります。

端子台は、単に電線をつなぐだけでなく、制御盤の保守性や作業性を高めるための重要な部品です。

端子台を選ぶときに見るポイント

端子台を選ぶときは、接続方式だけでなく、電流容量や電線サイズ、設置スペースまで確認する必要があります。

確認項目内容
定格電流流れる電流に対して余裕があるか
定格電圧使用する電圧に対応しているか
適合電線サイズ0.5sq、1.25sq、2sqなどに対応しているか
接続方式ねじ式、スプリングクランプ式、プッシュイン式など
極数必要な接続点数を確保できるか
取付方式DINレール取付、直付けなど
端子幅盤内スペースに収まるか
付属品カバー、エンドプレート、短絡バーなどが必要か

特に重要なのは、定格電流と適合電線サイズです。

電線サイズが合っていない端子台を選ぶと、電線が入らなかったり、固定が不安定になったりします。
また、電流容量に余裕がない端子台を使うと、発熱やトラブルにつながる可能性があります。

端子台の種類

端子台は、大きく分けて2種類に分かれます。

それぞれの特徴を確認していきましょう。

ねじ式端子台

ねじ式端子台は、ねじで電線や圧着端子を固定するタイプの端子台です。
昔から広く使われており、制御盤や設備配線では非常に一般的です。

項目内容
特徴ねじでしっかり固定できる
向いている場所一般的な制御盤、動力回路、中継配線
相性の良い端子丸形端子、Y端子
注意点締付確認や増し締め管理が必要

ねじ式端子台は、丸形端子やY端子と相性がよく、現場でも扱いやすい端子台です。

一方で、ねじの締付が弱いと接触不良の原因になります。
また、振動が多い場所では、ねじの緩みに注意が必要です。

信頼性を重視する配線や、動力回路、アース線などでは、ねじ式端子台が使いやすい場面も多いです。

※丸形、Y型端子を知りたい方はこちら↓

スプリングクランプ式・プッシュイン式端子台

スプリングクランプ式やプッシュイン式端子台は、ばねの力で電線を固定するタイプの端子台です。

ねじを締める必要がないため、配線作業が早く、ねじの緩みを気にしにくい点が特徴です。
最近では、PLCやリモートI/O、センサ用端子台の配線などでよく使われています。

項目内容
特徴配線作業が早く、ねじの増し締めが不要
向いている用途PLC・リモートI/O用端子台、細い制御線
相性の良い端子フェルール端子、棒端子
注意点適合電線サイズや剥き代の確認が必要

スプリングクランプ式・プッシュイン式端子台では、より線をそのまま差し込むのではなく、フェルール端子や棒端子で先端をまとめて差し込みましょう。
たまにそのまま差し込まれているケースもありますが、後から修正したいとき大変です…。

※フェルール端子、棒端子を知りたい方はこちら↓

スプリングクランプ式端子台

先にドライバーを四角い穴に差し込み、その後に配線を丸い穴に通したあと、ドライバーを引き抜くことで配線を把持する仕組みになっています。

プッシュイン式端子台

プッシュインの場合は、丸い穴にそのまま配線を差し込むことができます。
配線を引き抜くときだけ、下の画像の黄色ボタンを押し込むことで配線を外すことができる便利なタイプです。

端子台選定でよくあるミス

端子台選定では、次のようなミスが起こりやすいです。

ミス内容
電流容量が足りない発熱やトラブルの原因になる
電線サイズが合っていない電線が入らない、固定が不安定になる
端子幅を見ていない盤内スペースに収まらない
極数が足りない後から端子台を追加することになる
付属品を忘れるカバー、エンドプレート、短絡バーが不足する
端子台との相性を見ていない丸端子、Y端子、フェルール端子が合わない

特に見落としやすいのが、端子台本体以外の部品です。
端子台には、エンドプレート、端子カバー、短絡バー、記名板などの部品が必要になることがあります。
端子台本体だけを選定すると、実際の組付け時に不足する場合があるので注意しましょう。

迷ったときの選び方

端子台選びで迷った場合は、用途から考えると選定しやすくなります。
一例を紹介します。

用途選びやすい端子台
一般的な制御盤配線ねじ式端子台
動力回路定格電流に余裕のあるねじ式端子台
PLC・センサ用配線スプリング式・プッシュイン式端子台
盤外の制御用配線の中継スプリング式・プッシュイン式端子台
アース線ねじ式端子台
省スペース多段式端子台、スプリング式・プッシュイン式端子台

まとめ

端子台は、制御盤や設備配線で電線を接続・中継するための重要な部品です。

端子台を選ぶときは、接続方式だけでなく、定格電流、定格電圧、適合電線サイズ、端子幅、付属品まで確認することが大切です。

端子台は小さな部品ですが、制御盤全体の作業性やメンテナンス性に大きく関わります。

迷ったときは、接続する機器、流れる電流、使用する電線サイズから逆算して選定するようにしましょう。


本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。

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