この記事の対象になる方
- 第一種・第二種電気工事士の合格率を知りたい方
- 電気工事士試験の難易度が気になる方
- 第二種から第一種へステップアップするか迷っている方
- 未経験から電気工事士を目指している方
はじめに
こんにちは、末端エンジニアのにこらです。
電気工事士を目指そうと考えたとき、気になるのが合格率と試験の難易度ではないでしょうか。
「第二種電気工事士は未経験でも合格できるのか」
「第一種は第二種よりどのくらい難しいのか」
「技能試験は、どの程度練習すれば合格できるのか」
このような疑問を持つ方も多いと思います。
結論から言うと、第二種電気工事士は、電気系資格の中では比較的挑戦しやすい資格です。
一方、第一種電気工事士は第二種よりも出題範囲が広く、高圧設備に関する知識も必要になるため、難易度は高くなります。
ただし、第一種・第二種ともに、過去問対策と技能試験の練習をきちんと行えば、十分に合格を狙える資格です。
この記事では、電気技術者試験センターが公表している試験結果をもとに、第一種・第二種電気工事士の合格率と難易度を比較します。

必要な勉強時間や、合格するためのポイントについても解説していきます。
第一種・第二種電気工事士の合格率と難易度を比較
第一種・第二種電気工事士の難易度を簡単に比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 第二種電気工事士 | 第一種電気工事士 |
|---|---|---|
| 難易度 | 比較的挑戦しやすい | 第二種より難しい |
| 主な試験範囲 | 低圧設備、住宅、店舗など | 第二種の範囲に加えて高圧設備など |
| 学科試験 | 基礎問題、暗記問題が中心 | 計算問題や高圧設備の問題が増える |
| 技能試験 | 候補問題を使った配線作業 | より複雑な配線作業が必要 |
| 勉強時間の目安 | 約50~150時間 | 約80~200時間 |
| おすすめする人 | 未経験者、電気系資格を初めて受験する人 | 第二種取得者、実務経験者 |
第一種電気工事士は第二種の上位資格なので、基本的には第一種の方が難易度は高くなります。
ただし、合格率だけを見ると、第一種と第二種で極端な差がない年度もあります。
これは、第一種の受験者には、第二種電気工事士を取得済みの方や、実務で電気設備に関わっている方が多いためです。
つまり、第一種の合格率が高いからといって、第二種と同じくらい簡単という意味ではありません。
受験者の知識や経験が異なることを考慮して、合格率を見る必要があります。
第二種電気工事士とは
第二種電気工事士は、「一般住宅や店舗など、600ボルト以下で受電する設備の電気工事が可能な国家資格」となります。
電気工事士の中では最も受験者が多く、電気系資格の入口として非常に人気があります。
第二種電気工事士で扱う代表的な仕事は、以下の通りです。
- 住宅のコンセントや照明、スイッチの取付
- エアコン専用回路の工事
- 小規模店舗の電気工事
- 分電盤まわりの工事
第二種電気工事士は、電気工事会社だけでなく、設備管理やビルメンテナンスの仕事でも評価されやすい資格です。
第二種電気工事士は、電気系の仕事に入るための現場系パスポートのような資格です。
第二種電気工事士の勉強時間
第二種電気工事士の勉強時間は、電気の知識があるかどうかで大きく変わります。
目安としては、以下のとおりです。
| 区分 | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| 電気未経験者 | 約100〜150時間 |
| 電気の基礎知識がある人 工業高校・電気系出身者 | 約50〜100時間 |
第二種電気工事士は、学科試験と技能試験があります。
学科試験では、電気理論、配線図、法令、工具、施工方法などが出題されます。
技能試験では、実際に工具を使って配線作業を行います。
この技能試験こそ、第二種電気工事士らしいところです。
机の上で問題を解くだけではなく、実際に電線を切り、被覆をむき、器具に接続し、指定された回路を完成させる必要があります。
第二種電気工事士は、頭で覚えるだけでなく、技能の練習も必要ということを認識しておきましょう!
第二種電気工事士の学科試験の合格率推移
ここでは、第二種電気工事士の学科試験の合格率を確認していきましょう。

参考元:電気技術者試験センター
第二種電気工事士の技能試験の合格率推移
次に、第二種電気工事士の技能試験の合格率を確認します。

参考元:電気技術者試験センター
学科試験は過去問対策が有効ですが、技能試験は実際に手を動かして練習しないと、合格はかなり難しくなります。
学科試験は知識の勝負、技能試験は正確さの勝負です。
第二種電気工事士は、過去問と技能練習をきちんとやれば、十分に合格を狙える資格です。
技能試験用の練習キットも販売されているので、しっかり練習するようにしましょう。
第一種電気工事士とは
第一種電気工事士は、第二種電気工事士の上位に位置する資格です。
第二種で扱える範囲に加えて、最大電力500kW未満の自家用電気工作物の電気工事にも対応できます。

自家用電気工作物というと少し難しく聞こえますが、イメージとしては、工場、ビル、商業施設などの比較的大きな電気設備です。
第一種電気工事士を持っていると、より大きな現場や設備に関わることができるということです。
第二種は試験に合格して免状申請をすれば取得できますが、第一種は試験合格後に実務経験3年の条件を満たして、免状交付を受ける流れになります。
第一種電気工事士の勉強時間
第一種電気工事士の勉強時間は、第二種の知識があるかどうかで変わりますが、目安としては、
以下のようなイメージです。
| 区分 | 勉強時間の目安 |
| 第二種取得済み・実務経験なし | 約100〜200時間 |
| 第二種取得済み・実務経験あり | 約80〜150時間 |
| 電気設備の基礎知識が少ない方 | 約150~250時間 |
第一種は第二種よりも試験範囲が広くなります。
高圧受電設備、変圧器、開閉器、保護装置、施工管理、法令など、より大きな電気設備を意識した内容が出てきます。
第二種の知識が曖昧な状態で第一種へ進むと、学習に時間がかかる可能性があります。
まずは第二種の電気理論、配線図、施工方法を復習してから、第一種の学習へ進むとよいでしょう。
第一種電気工事士の学科試験の合格率推移

参考元:電気技術者試験センター
第一種電気工事士の技能試験の合格率推移

参考元:電気技術者試験センター
第一種電気工事士は、第二種よりも上位資格ですが、合格率だけを見ると極端に低いわけではありません。
ただし、受験者層が第二種とは少し違います。
第一種は、すでに電気工事の実務経験がある人や、第二種取得後にステップアップとして受験する人が多いです。
そのため、合格率だけを見て「簡単な試験」と判断するのは注意が必要です。
第一種の合格率推移は、「受験者レベルが高い」中での合格率となっています。
試験も第二種に比べて内容は深くなり、実務経験と結びつけて理解する必要があるということを認識しておきましょう。
第一種電気工事士の方が難しい理由
第一種電気工事士は第二種よりも上位資格であり、試験範囲や出題内容も難しくなります。
具体的には、次のような違いがあります。
高圧設備に関する問題が増える
第二種では、一般住宅や小規模店舗などの低圧設備に関する問題が中心です。
第一種では、これに加えて高圧受電設備や自家用電気工作物に関する問題が出題されます。
変圧器、遮断器、断路器、保護継電器など、第二種では詳しく扱わない機器についても理解する必要があります。
計算問題の範囲が広くなる
第一種では、電気理論や配電、高圧設備などの計算問題が増えます。
公式を暗記するだけでなく、どのような場面で使う計算なのかを理解することが重要です。
計算問題が苦手な方は、頻出問題から優先して練習しましょう。
技能試験の作業が複雑になる
第一種の技能試験では、第二種よりも太い電線や複雑な回路を扱います。
端子台への接続や異なる種類の電線を使用する問題もあるため、第二種に合格した経験があっても、第一種向けの練習が必要です。
第一種と第二種はどちらから受験すべきか
電気未経験者であれば、まず第二種電気工事士から受験するのがおすすめです。
第二種では、電気理論、配線図、工具、材料、施工方法など、電気工事の基本を学べるからです。
また、第二種で身につけた知識と技能は、第一種の試験対策にもつながります。
一方、すでに電気系の学校を卒業している方や、設備保全、電気工事などの実務経験がある方は、第一種から受験することも可能でしょう。
ただし、第一種電気工事士試験に合格しても、実務経験の条件(3年)を満たすまでは免状交付を受けられません。
一般的な取得ルートは次のとおりです。
第二種電気工事士を取得
↓
電気工事や設備関係の実務経験を積む
↓
第一種電気工事士試験に合格
↓
必要な実務経験を満たす(3年)
↓
第一種電気工事士免状を取得
まとめ
今回は、第一種・第二種電気工事士の合格率と難易度について解説しました。

第二種電気工事士は、未経験者でも挑戦しやすく、電気系資格の入口としておすすめです。
第一種電気工事士は第二種の上位資格であり、高圧受電設備や自家用電気工作物に関する知識も必要になります。
試験範囲が広く、技能試験の作業も複雑になるため、基本的には第二種より難易度が高い資格です。
ただし、第一種・第二種ともに、学科試験は過去問、技能試験は候補問題の反復練習が有効です。
電気工事士試験は、何も対策せずに合格できる試験ではありません。
しかし、出題範囲と候補問題が明確なので、正しい方法で勉強と練習を続ければ、十分に合格を狙えます。
電気未経験者は、まず第二種電気工事士から挑戦し、その後の仕事やキャリアに応じて第一種を目指すとよいでしょう。
本記事は学習目的の情報提供です。実際の電気工事・設計・配線・機器選定・部材選定・改造は、法令・社内基準に従い、有資格者および責任者の管理下で実施してください。現場条件により最適解は変わるため、必ずメーカー仕様書・設計基準・安全規程・JISを確認のうえ判断してください。


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